パリの大規模暴動 学校でテロは正しいと教えてきたフランス

なかなか ユーモラスな味方

トトメス5世

パリの大規模暴動 学校でテロは正しいと教えてきたフランス

若者はフランス革命が正しいと教えられたので、教えられた通り行動している
 

暴動はフランスの文化

パリで発生した大規模デモは暴動に発展し、フランスの地方にも拡大しています。

マクロン大統領は非常事態を宣言し、パリ市内に装甲車数両を投入し、フランス全土で9万人の警官を配置した。

政府はデモのきっかけになった燃料税導入について、2019年1月から1年間延期を発表しました。
 
先月の11月27日にマクロン大統領は、先に発表していた原発の閉鎖も先送りにしています。

フランスは発電における原発依存度が高く、安価な原発を閉鎖して太陽光などを増やすと、電気代や石油代が値上げされます。

国内発電の70%を占める原発58基のうち14基を2025年に閉鎖するとしていたが、2035年に先送りした。


だがこれらは燃料税を1年、原発閉鎖を10年遅らせるだけで、基本政策は何も変わっていません。

子供だましも良いところで、市民の怒りに再点火させただけでした。

マクロンが廃炉先送りを発表した11月27日からデモが過激化し、12月に入ると暴徒化した。


12月5日ごろからはパリ中心部で放火や打ちこわしが行われ、テロの様相を呈している。



打ちこわしや放火に発展

困ったことにフランスはフランス革命という「テロ」を称賛し、正しい行いと子供たちに教えている。

若者は学校で教わった通りに権力者や富裕層に反発し、放火や投石をしている。

日本で言えば聖徳太子が放火や暴動で政権を取って建国したような話で、略奪犯や放火魔を革命家として祭り上げている。


12月8日の週末にはフランス全土で12万人以上がデモに参加し、約1400人が拘束されました。

「主戦場」はシャンゼリゼ通りから凱旋門、エッフェル塔にかけての地域で、連日警官隊と衝突している。

デモ隊は黄色(緑に見えるが)の蛍光ベストを着ているので黄色いベスト運動と呼ばれている。


このベストは最初警官側が身に着けていたが、デモ隊は政府をかく乱するために紛らわしいベストを着るようになった。

凱旋門の前では放火や投石や車両をひっくり返すデモ隊と、制止しようとする警官隊が勢力争いしている。

警官隊は高圧放水銃やゴム弾で応戦しているが、実弾射撃はしていないので、デモ隊が優勢になっている。


デモ隊は何に怒っているのか

凱旋門の一部が破損したほか、凱旋門内にあったマリアンヌ像も破損し、エッフェル塔などは閉鎖された。

騒動のきっかけになった燃料税だが、フランスではディーゼルが広く使われていて、軽油価格は約191円となっている。

日本は現在120円以下なのでかなり割高だが、値上げ幅は既に値上げした分と合わせて1Lあたり0.1ユーロ(13円)程度だった。


1L170円だったのが190円に上がる程度だったが、他にもマクロン路線には不満が溜まっていた。

電気代値上げと車検の厳格化、不動産価格高騰、失業率は10%に達しているのに難民やアフリカ人を受け入れている。

フランスでは地価高騰で都心に住めなくなり、貧しい人が地方移住しているが、地方では車がないと通勤できないのに燃料代と車検コストを引き上げる。


ほとんどマクロンによる「虐め」を受けているようなものだというのが、デモ参加者の言い分です。

マクロンは富裕層の代弁者であり、国際社会でリーダーぶって「良い恰好」をしている

貧困者には見向きもせず、我々を騙して当選して苦しめている、という主張です。
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