アフガニスタンでも見捨てられる日本人
米軍が撤退したアフガニスタンの都市をアルカイダが占領し、脱出できなかった人々が事実上の人質になっている。
米軍が撤退する前に外国人は脱出するべきだったが、おそらく残った人々はそう考えなかった。
沖縄の一部の人は「米軍と自衛隊が出ていけば平和になる」と考えているが、似たような考えだったと思います。
自分の考えではもし沖縄から米軍と自衛隊が撤退したら、その日のうちに中国軍、台湾軍、韓国軍が攻めこんできます。
それが国際社会の力学だからで「誰も所有していない物はオレの物」が弱肉強食社会の常識です。
ここでいう所有者は強者の事で、米軍と日本軍は強者だとしても、沖縄自警団とかは強者ではない。
沖縄は道に落ちているお金みたいな存在になり、周辺国の草刈り場になります。
実際にそうなったのがアフガニスタンで、周辺は悪意を持った強国に取り囲まれ国内には武装勢力がいる。
こういう国を平和裏に統治するには強い軍隊を持つ強力な政府が必要です。
アフガニスタンが不安定なのは強力な政府がないからで、米軍占領後は米軍が政府の役割を果たしてきた。
アメリカはトランプ政権でアフガン駐留縮小し、バイデン政権は撤退を発表した。
米軍は強力な政府に統治を引き継ぐ必要があったが、それが無いまま撤退だけを進めた。
欧米は特殊部隊が突入、日本は棄民
日本政府はアフガニスタンの日本人数人と日本大使館の現地職員数百人を脱出させるため自衛隊輸送機3機を飛ばした。
だが前日に空港で起きた爆発テロの影響で輸送できたのは日本人1人だけで、作戦は失敗に終わった。
確かイラクがクエートに侵攻した90年湾岸戦争でも同じようなことがあり、国会は自衛隊機で輸送するのが合憲か違憲か延々と議論した。
タリバンが大統領府を占拠したのが8月15日、バイデン大統領が米軍のアフガン撤退を宣言したのは2021年4月14日だった。
日本政府が自衛隊機を飛ばしたのは21年8月27日で、日本人を脱出させる時間は十分にあった。
報道によると日本政府は民間機をチャーターする予定だったがどこも応じず、期限切れになって自衛隊機を飛ばした。
いつもと同じ後手後手の右往左往で、外国で日本人が取り残されたり拘束されるたびにこうした事を繰り返している。
数年前の南スーダンの首都ジュバでは自衛隊駐留基地に激しい攻撃があり、自衛隊側も実弾で応戦したと噂されている。
だが安倍首相は「戦闘はありえない」(なぜありえないのか不明)と断言したため、防衛省は戦闘を隠蔽したとされている。
アルカイダらに日本人が相次いで拘束された時も日本政府は右往左往し、結局何をしたのか分からない。
今中国では旅行者の日本人少なくとも10人以上がスパイとして拘束されているが、日本政府は問題視せず見捨てる姿勢を示している。
これらで分かるのは日本人が外国で拘束されても日本政府は決して助けないし、拘束された事実すら中々認めない。
認めると政府の落ち度になるし対処しなくてはならないので、マスコミがスクープするまで絶対に公表しない。
日本人はこういう国の国民なので、海外の危険地帯に旅行する時は覚悟を決めた方が良い。