バイデン失言に批判殺到

 

AC通信 No.879 (2022/01/21)
AC 論説No.879 バイデン失言に批判殺到

バイデン政権が発足して満一年になるが、バイデンの支持率は一年で54%から42%まで下がり、国境問題や犯罪の増加、インフレ、失業率、アフガン退却などの失策が続いたので、秋の中間選挙で民主党の大敗となる可能性が高まった。

バイデンは中間選挙に向けて支持率の向上を目指すため、19日に半年ぶりで記者会見を開いて「この一年は歴代大統領の成果を上回る大成功だった」などと嘘八百を並べ立てた。バイデンの数々の失策は記者がよく知っている。二時間に及ぶ記者会見の後でバイデンの二つの発言(失言)について批判が殺到し、成功とは反対の結果を招いた。

失言の第一は中間選挙で民主党大敗の可能性についての意見を聞かれ、バイデンは「中間選挙では共和党にに負けるかもしれないが、選挙の結果は非合法(ilegitimate)かもしれない」と述べたことである。投票までまだ十ヶ月もあるのに、実際に負ける前から負けたら非合法かも知れないと言うのは、バイデン自身が非合法なイカサマ選挙で大統領にのし上がったと知っている、そして同じ手口で負けた時は共和党が非合法で勝ったと言うのだろう。負ける前からイカサマの手口を自慢したのか。

ホワイトハウスのサキ報道官は慌ててバイデンの失言をトランプに転嫁しようとして、トランプが選挙に負けたことを認めず暴動(非合法)を起こしたとこじ付けたが、バイデンの発言はTVで何度も繰り返し報道されているので効果はなかった。続いてメディアは、非合法とは今年の投票日までに郵便投票を合法化できない可能性のことだと弁解した。でもバイデンはそんな事は言って無い。

失言の第二はロシアのウクライナ侵攻の可能性についてである。ロシアはウクライナとの国境に大軍を駐屯させてウクライナ侵攻の可能性で緊張が高まっている。バイデンは「私はプーチンがウクライナに侵攻すると思っている」と述べ、続いて「小規模な侵攻だったら米国は小規模な経済封鎖などで済ますかも」と述べたのである。プーチンが何も言っていないのにバイデンがウクライナ侵攻を有り得ると言い、あまつさえ「侵攻が小規模なら米国は小規模な反応」で軍事行動には取らないとプーチン様様に知らせた。これは一大事だ。

この発言で記者の再度の質問を受けたバイデンは、「侵攻が小規模だった場合、NATOの連合行動を呼び掛けるのは難しい」と弁解した。バイデンが勝手にNATOの反応を忖度した弁解である。ホワイトハウスは直ちにバイデン失言の弁解に躍起になったが効果はなかった。

ウクライナのある高官はバイデンの発言について「小さな国が大きくて横暴な隣国に攻撃された時にアメリカのウクアイナ支持がグラついている」と怒りを表した。

多くの国会議員もこの発言について、バイデンはダメなリーダー、ロシアのウクライナ侵攻に青信号を与えるとは何事だと失望と怒りを表した。流石にサヨクメディアもこの失言を批判する態度を取り出した。LAタイムスのようなサヨク新聞でさえバイデン批判を発表した。

英国のボリス・ジョンソン首相はバイデン失言の数時間後に「どのようなウクライナ侵攻でも規模の大小に拘らず大きな災難となる。それはウクライナ国だけでなく、ロシアに対してでも同じだ」と述べた。EU諸国でもバイデンを批判する声が高い。

今回のバイデン失言で習近平と金正恩は大喜びしているだろう。バイデンが政権をとって以来、アフガン退却やミリー参謀長の通敵事件などが起きた。パックスアメリカーナがボロボロになったと言ってもおかしくない。これは大事である。

バイデンにはロシアのウクライナ侵略に対応する決心がつかないのはアメリカの衰退が始まっているからだ。ウクライナだけでなくバイデンが本気で台湾や日本を擁護するかにも疑問である。中国は一貫して台湾を自国領土の一部と主張し、武力その他の方法で台湾を攻略することを表明してきた。中国が台湾に対して武力または電波妨害などの「小規模」攻撃をしたら、バイデンは中国の覇権拡張を容認し、中国との対立を避けるかも知れない。

台湾だけではない。中国が尖閣諸島を攻略したらバイデンは日本を支持するだろうか。尖閣沖で漁船の作業を妨害するような事態が起きたら第7艦隊は中国の艦船を駆逐するだろうか。

バイデンは頼りにならない。台湾も日本も自国の防衛力を真剣に検討すべき時である。

 

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