政権交代 どう転ぼうが文科省は 唯一安泰

ゲンダイネット
“肉食系”次官が全方位外交で政治家に食い込む【【政権交代前夜】今、霞が関で何が起きているのか】(3/25)
文科省㊤

 民主党への政権交代が現実になろうとも、自民党政権が続こうとも、たとえそれ以外の政党が政権を奪取しようとも……。「全く気にしない。うちは絶対大丈夫」(若手官僚)と豪語するのは、霞が関の中で唯一、文部科学省だけだろう。
 なにしろ文科省には、事務次官の銭谷真美(59・東北大教育)を中心に脈々と築いてきた各党へのパイプがあるからだ。銭谷は、“草食系官僚”が多いと評される文科官僚の中で、他の追随を許さないほどの政治力を持つ“肉食系官僚”だ。
 麻生政権は、発足当初「文教族政権」と陰口を叩かれたほど文教族の閣僚が多い。河村建夫官房長官、鳩山邦夫総務相などがそうだ。政権の後見役を自任する森喜朗元首相も大物文教族議員である。若い頃は決して目立つ官僚ではなかった銭谷が次官の座に就けたのは、森元首相の強い引きがあったからといわれている。
 だが一方で銭谷は、政権与党の政敵である民主党とも良好な関係を保つことに成功している。
「文科省の予算のほとんどが教育です。教師の数など教育予算の増額において、日教組の支持を受ける民主党議員とは利害が一致しているのです」(民主党議員)
「教育」という美名の盾は、公明党にも効果抜群だ。文科政務官、文科副大臣を歴任し、現在は公明党文部科学部会長の職にある衆院議員・池坊保子の銭谷への信頼は群を抜いている。銭谷の指揮の下、省内でもイケメンの課長補佐クラスが組織され、事あるごとに池坊に「ご説明」が繰り返されてきたからだと中堅官僚は打ち明ける。彼らは、「イケノボーイズ」と呼ばれていたという。
「池坊さんが副大臣を退任した時は、銭谷次官は池坊さんに泣いてすがりつかんばかりでした。ここまでやらなければ政治家の心は動かせない、すなわち次官にはなれないのだと省内では妙に感心されていた」(若手官僚)
 このパフォーマンスには池坊もいたく感激した面持ちで、銭谷に対し、「私がまた帰って来る時まで次官でいてね」と言い残して去って行ったという。
 どう転ぼうが文科省は安泰だ。
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