米国は一貫して、表向きだけ日本重視といいつつ、実態は日本無視だった。

株式日記と経済展望
米国は一貫して、表向きだけ日本重視といいつつ、実態は日本無視だった。

多極化に対応し始めた日本 9月25日  田中 宇


麻生首相と安倍首相は、米大統領と会談できるまるでに、就任から半年待たされている(福田は就任2カ月後に会談した)。特に安倍は、米国に対して対米従属の尻尾を思い切り振っていたにもかかわらず、訪米の前に訪中・訪韓せねばならない屈辱を(おそらく米国の差し金で)味わった上、半年たってようやく訪米し、ブッシュ大統領と会談させてもらったものの、晩餐会も開かれず冷たくあしらわれた。この先例から考えると「反米」の鳩山政権は、オバマに会えるまでに1年待たされても不思議ではなかった。それが、就任からわずか10日で会談が実現してしまった
今回の国連総会でも、少し前まで世界で最も米国と親しい国のはずだった英国のブラウン首相は、オバマ大統領との正式会談を断られている。オバマは、ブラウン政権がパンナム機事件の容疑者をリビアに帰してしまったことに怒って面会を拒否したという。英国の報道によると、英政府は条件を変えて5回もオバマとの会談の要請したが断られ続け、仕方がないのでブラウンは、国連本部内をオバマが移動する時、人混みを避ける裏道として厨房内を通った際にオバマをつかまえて10分ほど立ち話した。英米両政府は「米政府が会談要請を5回も断ったというのは事実無根だ」と発表したが、厨房会談については否定していない

オバマは国連総会を機に鳩山のほか、中国、ロシアの首脳とも2者会談を行った。オバマが親米のはずの英国との会談を断る一方、反米的な中露とは会談したのは、いかにも「隠れ多極主義」的だが、会談相手の中に反米的な日本の鳩山が入っているのは、新政権になった日本がようやく世界の多極化に対応して「非米同盟」の方向に傾いたことを象徴しており、興味深い
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「子供じみた反米論者」とレッテルを貼られる民主党政権の言動からすると、鳩山首相や岡田外相が国連総会出席のために訪米しても、米政府から冷たい仕打ちを受けて終わるという予測が出て当然だ。ここ数年、対米従属一本槍のプロパガンダ体制が組まれている日本のマスコミでは、鳩山政権が就任早々、ニューヨークでオバマ政権から冷や飯を食わされるのを受けて、いっせいに「無能な鳩山・岡田」と大合唱するつもりだったのだろうが、その目論見は外れた

反米のはずの岡田は、反米を許さないタカ派のはずのクリントン国務長官と会談して笑顔で写真を撮り、鳩山政権がインド洋での海上自衛隊の給油活動を中止しそうなことに対して、クリントンは容認する姿勢を見せた。東アジア担当の国務次官補であるカート・キャンベルは、日本の民主党が望む日米の対等関係は、日本が自信を持って自律的に行動することを意味するので悪いことではないとFT紙に語っている
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オバマ政権が鳩山政権に対して意外な親密さや理解を示しているのは、今の米中枢が隠れ多極主義の戦略を採っているからだ・・・・
その後の麻生政権まで、米国は一貫して、表向きだけ日本重視といいつつ、実態は日本無視だった。それは、米国中枢で米英中心主義より多極主義が強くなっていったのに、日本は対米従属の姿勢を変えたがらなかったためだ


最近のアメリカは、軍事的にもイラクやアフガニスタンで行き詰まってきており、経済的にも金融危機の直撃で内憂外患を抱えており、一極主義的外交から多極的外交戦略に切り替えている。その事に気がつかなかったのは日本であり英国であった

アメリカ政府は鳩山政権を潰すのは簡単なのでしょうが、国民を怒らせるような事は出来ないはずだ。だからオバマ大統領は中国やロシアの首脳に続いて日本の総理大臣と会談した

自民党には最早トップ会談が出来るような人材がいなくなってしまった

軍事的な大リストラも、日本から日本は自分で守りますから米軍は引き揚げてくれといえば感謝されるかもしれない。そのような複雑なアメリカの内部事情が分かるような外務官僚がいない。三沢基地のF16部隊が引き揚げる打診が来たが日本政府は賛成すべきだ

どこの国の大統領か わからないオバマさん
同じく
どこの国の首相か わからない鳩山さん
ともに 亡国の指導者
相性が いいんでしょうね



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