日下公人
「お坊ちゃん政治家」の時代
東大法学部を出た首相は宮沢首相で終わって、あとは慶應大と早稲田大の出身者ばかりになった。その流れで、次は成蹊大や学習院大になっても不思議はない。要するに「お坊ちゃん」が総理大臣になる時代なのである。それが民意だと思うが、新聞記者たちはその民意が分かっていない。
「お坊ちゃん」はうそをつかない。うそをつく必要がない。金をもらう必要がない。中国へ行って美人が出てきてもすぐに飛びつかない。そういうお坊ちゃんが増えて、日本の政治は人間の入れ替えがだいぶ進んできた
「お坊ちゃん」はつまらなければ辞めてしまう
小泉元首相も同じようなことを言っていた。彼が厚生大臣のとき、厚生省(現・厚生労働省)の幹部が意地悪をして、書類をまったく上げない。だが小泉さんは、1週間経っても、ひと月経っても大臣室で音楽を聴いていた・・・・
マスコミや政治評論家は、人は権力の階段を上って大臣になったらしがみつくものだという前提で話をしている。ところが、近頃の二世、三世の政治家は叩いたら辞めてしまう。すると叩く相手がいなくなってしまうので、困るのはマスコミの方である。次の人を何と言って叩くべきか、それをマスコミはまだ勉強していない。
だからマスコミは、あまり悪口が書けなくなっている。もう少し、国民の気持ちをマスコミは学ぶべきだろう
なるほどね
お坊ちゃんとは 無縁の 私には
考えさせられる 見方です
それにしても
日下氏の 話は
いつも わかりやすく おもしろい