つぶれそうでつぶれない田舎の不動産屋

一度 この業界に入ったら 普通のサラリーマンなんて ばかばかしくて やっておれないとか言います

トトメス5世

つぶれそうでつぶれない田舎の不動産屋

チェーン店の不動産仲介業者と個人の不動産屋は収益構造が違う
 
客の入らない不動産屋

田舎でも都会でも開店しているのかどうか分からない暇そうな不動産屋が存在します。

看板や建物から見て軽く30年は今と同じ状況と思えるが、看板が色あせる期間営業できているのが不思議です。

客が入るのを見たことがないし、第一店が茶色くなって汚いので入る気すら起きないでしょう。

 

繁盛している有名チェーン店の不動産仲介業者は賃貸物件の入居者を集めたり、不動産販売で手数料を得ています。

だが古ぼけた不動産屋はビジネスモデルが違い、定期収入と臨時収入があります。

まず定期収入はアパートなどの管理業務で、不動産屋が管理会社になっています。


入居者が管理会社に電話をかけると不動産屋の親父が対応して、問題を解決したりします。

不動産屋は地元に顔が効くので、雨漏りや設備の不具合なんかも電話一本で解決します。

駐車場の管理なんかもやるし、不動産全般の管理屋さんになっています

これが暇な不動産屋の第一の収入源です。



お金持ちと親しくなるのが仕事

およそ家賃の2%程度が管理手数料で、家賃6万円のアパート10戸なら1万2000円、100戸なら12万円になります。

テナントや入居店舗が入れ替わるたびに手数料が入り、賃料の1カ月分が不動産屋に入る。

また過去に紹介した入居者が入居し続ける限り、更新料の半額などが不動産屋に入ってきます。



こうした管理業務が増えると手間も増えるので、あまり増やすことはできず、貧乏暇なしになりやすい。

こうなるためには地元のアパートオーナーや駐車場オーナーと懇意である必要があり、地主の利益を代弁しています。

地主に定期的に電話をかけたりご機嫌うかがいをしたりするのが、営業活動です。


地元の地主やお金持ちと親しくなるため、暇な不動産屋は一緒にゴルフをしたり釣りをしたり、無償で手伝ったりします。

するとお金持ちは親しい不動産屋に仕事を回し、不動産の売買でもその不動産屋を通します。

仲介手数料は6%程度なので5000万円の物件なら300万円にもなり、年10件の取引で3000万円の収入になります。


この部分は管理業務と違って安定していないが、一発大儲けを期待でき、普段の「営業活動」の努力にかかっている。

だから暇そうな不動産屋はせっせとゴルフや金持ちの趣味に付き合い、一年中遊び歩いているように見えます。

お金持ちの資産家は年寄りが多いので、なくなれば相続にからんだ不動産取引も手掛けられます。


相続する人も普段から親しくしていた地元の不動産屋から話を聞いて、売却や管理を依頼する可能性が高い。

こうして来店客ゼロでも成立している不動産屋が存在します。
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