蔡英文「闇の帝国」と台湾人民の戦い

大した能力もない蔡英文を37年の長きに亘って擁護してきた  蒋介石、宋美齢の勢力が今でも台湾の政治を左右している

 

AC通信 No.791 (2020/06/08)  蔡英文「闇の帝国」と台湾人民の戦い

Deep State(闇の帝国)といえばアメリカのオバマ政府の高官、民主党議員とメデイアがグルになってトランプ大統領を罷免するためロシア疑惑をでっち上げた事件だが、台湾のDeep Stateは蔡英文の嘘を庇うために政府要員、民進党、メデイアなどが一致して真相調査を阻止しているグループのことを指す。

アメリカと台湾の類似点は多い。スキャンダルが国家の根本を揺るがす大事件であることだが、こんな大事件にも拘らず調査が困難を極めている。知っていながら「臭いものに蓋」をして否定する人や興味ないと言う人が多い。真相解明には長い時間が必要だ。

三年前、「トランプのロシア疑惑」といえば国内、国外でトランプの冤罪を信じる人は少なかったが今では闇の帝国の犯罪が明らかになりつつある。これと似たように今はまだ蔡英文の学位詐称と隠蔽工作を真相を知ろうとしない人が多い。いくら事実を提示しても蔡英文を信じる人が多い。一部の人は蔡英文を落選させるためにでっち上げた嘘という。それなら蔡英文の当選後も真相を追及する人が増えていることに注意すべきである。選挙のデマなら国民党の候補者が蔡英文の嘘を攻撃したはずだが実際には少数の台湾人と外省人が今でも真相を追及している

蔡英文スキャンダルは二つある。(A)博士号詐称。博士論文も卒業証書もないのに博士号を詐称して大学教授に就任して37年も嘘を言い続けて総統にまで成り上がった。(B)学位詐称カバーアップ。蔡英文の嘘を援護し隠すため「政府の要員、闇の帝国」が論文や証書など多くの偽造文書、偽証をしてきた。これはニクソンのウオーターゲートとウオーターゲートカバーアップと同じである。

博士号詐称について:蔡英文は数年前の講演で「一編の博士論文でロンドン政経学院(LSE)が一個半の博士号を貰った」と喋ったが一個半の博士号なんてあるはずがない。自分から嘘であると証明したようなものだ。蔡英文は幾たびも博士論文の提出と展示を要求されたが、一度もホンモノの博士論文と博士号証書を公開展示したことがない、つまり論文は存在しない。英国では博士の学位審査が通れば論文はLSE、IALS(Institute of Advanced Studies)と英国のSenate House Libraryの3箇所に保存する。蔡英文の博士論文はこの3箇所の図書館には全て存在しないことが調査で判明している。蔡英文は1982年にLSEを退学したという記録がある。だが蔡英文は83年6月に論文を提出して10月16日に論文審査をパスし、84年2月に博士号を取ったと蔡英文の補佐官がスライドを使って発表した。ところがカレンダーの83年10月16日は日曜日だった。LSEの1984年度博士候補者104人のリストには蔡英文の学位にNOと書いてある。

学位詐称カバーアップについて。「闇の帝国」は三枚の蔡英文の博士卒業証書を開示したが、三枚ともLSE学長の署名が違う。三枚とも偽物である。蔡本人は1012年と2015年に偽造した博士論文をLSEに持ち込んで「裏口登録」しようとして失敗した。三回目は2019年6月に自分で装丁した論文をLSEに郵送したがLSEはこれを「晒し首」にした。これは前の記事(No.290)に書いた。2019年11月に総統補佐官が「蔡英文の博士論文」と称する原稿を提示したが、変色したページには修正液で白く塗った箇所が多数あった。LSEの論文審査に使われたものでないことは明らかだ。おまけに総統府補佐官はこの「原稿」をコピー、装丁して国立図書館に登録した。この論文を調べた学者が何人もいる。驚いたことに444箇所の基本的な英語のスペリング間違いを発見した。別の学者は論文が複数の蔡英文の中国語の論文の英訳であることを発見した。また別の学者は論文が少なくとも三種のタイプライターと、84年当時にはなかったワープロ、コンピューターで書いた部分を発見した。また別の文書からコピーしたため文字列が曲がっている箇所や、コピーしたページの縁も見つけた。総統府補佐官は蔡英文が83年10月の論文審査をパスした通知書と翌年2月に博士号を取得した通知書を展示したが、二枚ともLSE記録係の署名がないので偽造とわかった。

まだたくさんあるが、これぐらいで真相を了解しただろう。

これまでの真相追及でわかった大切なことは、蔡英文は英語の程度がかなり低いし、個人的な能力も低く、彼女の嘘を追及されるたびに総統補佐官が「学位の証拠」を出してすぐに論破されている。お粗末としか言いようがない。

博士号がなくても総統になれる。しかし37年も嘘を言い続けて昇進を続け、闇の帝国が嘘をカバーアップしたのは国家の根本を揺るがす大罪で、台湾人として許せない。こんな大嘘つきの総統と大嘘つきの政府が世界で信用されるはずがない。国の根本を揺るがす一大事なのに、真相摘発をしない政治家やメディアはみんな台湾の恥である。

そうして最後にもっと大きな疑問に行き着く。大した能力もない蔡英文を37年の長きに亘って擁護してきた「闇の帝国」は台湾独立派でも民進党派でもなく、国民党の大物で、蒋介石、宋美齢の勢力が今でも台湾の政治を左右しているということだ。

これは由々しい事である。蔡英文政権は2016年に発足したが、独立運動も転形正義も国民党の私産返還も進展しなかった。そして民進党はすっかり蔡英文の制圧下に入り、新聞メデイアは沈黙し、民間人の独立運動すらすっかり影を潜めてしまった。台湾の政治は相変わらず蒋介石と宋美齢の勢力つまり「闇の帝国」に牛耳られていたのだ。民進党の推薦した蔡英文総統が「闇の帝国」の傀儡だったからである。

私の言い過ぎなら反論していただきたい。どうして台湾人はこんな重大事件を摘発できないのか、どうして外国人記者は報道せず外国の評論家も沈黙しているのか。みんなで調査し討論すべきことではないか。読者の皆さんも考えて欲しい。

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