なんとも危なっかしい鳩山新政権の船出

花岡信昭
なんとも危なっかしい鳩山新政権の船出

最も驚いたのは、メディアの取材統制に乗り出したことだ

こういう理不尽な指示にただちに従うというのも、官僚組織としては情けない
これを追及不足で見過ごしてしまう内閣記者会も情けない。筆者が現役記者として、平野官房長官の会見に出くわしていたら、取材規制に猛烈に抗議してその後の新大臣の記者会見をボイコットするぐらいの強硬措置に出ていたはずだ。
取材現場の実態を知らない素人の感覚としかいいようがない

重要省庁では朝の「事務次官ハコ乗り」まで、定例化しているところもある。次官宅へ朝回りしても、十分な時間が取れないため、次官の車に代表社が2人ぐらい同乗する。役所に着くまで、車内で「懇談」を行う。その結果は同乗した代表社の記者が各社に伝えるという仕組みだ

どういうことになるか。政治家主導の名のもとに、一方的な言い分だけが報じられることになる

疑問が残る新閣僚人事
野田佳彦氏がいないということだ。鳩山首相は党内の勢力バランスに配慮して組閣したという。たしかに、党内グループの幹部クラスは網羅されている。その中で野田氏がいない。そのかわり、参院から3人起用されている。これまでの政権の例では参院枠は2人であった。

 小沢氏が背後で内閣人事を操った形跡が見て取れる。野田氏と小沢氏はいい関係にはない。・・・・これによって、輿石氏は一段と参院での政治力を高めてしまった

鳩山首相は当初、行政刷新担当に起用しようとしたが、長妻氏が「副大臣でもいいから年金問題をやらせてほしい」と望んだため、こうした布陣になったという。

小沢氏が幹事長就任要請をなかなか行わない鳩山氏に業を煮やし「何も言ってこないから、週末は釣りにでも行ってしまおうか」とつぶやき、これが鳩山氏側に伝わって、3日夜の会談が急きょ設定され、小沢氏の幹事長就任が決まった。
 その経過を見れば、岡田氏は外相に「棚上げ」され、党内での政治的な動きを封じられたと見ることも可能だ。かくして小沢氏が内閣も党も人事のすべてを掌握したのである

実は、「密約」問題は政治的には触らないほうが日米関係はうまくいく。言ってみれば、密約はあったがなかったことにしよう、というのが成熟した日米関係

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