ある方の訃報を聞きました。
少し前に亡くなっていた…。
もう、何年前かな…10年以上は昔になりますが、
その方のお店でのライブにお声がけいただいて
何度かリハに伺いました。
実現しないライブでしたが…。
常にお酒を飲んでいた方。
朝も昼も夜も。
ご自身もミュージシャンで
演奏は素晴らしかった!
繊細で透明感のある美しいフレーズを創れる方でした。
でもいつも酔っていらした。
お仕事だけのお付き合いですから
その場でのセクハラ発言なら
「よくいるヤツ」として我慢できましたが…、
その方は毎日、酔いが深くなると
電話とメールで連絡をしてきました。
内容はいつも、中身はないけれど嫌な気持ちになること。
柔らかく、このようなことは困りますと言うと
ごめんね〜もうしないから。と答える。。。
そしてまた次の日同じことを。。。
電話は私が出るまで何度も何度もかけてきました。
ライブが終わるまで耐える気持ちでいたのが
毎晩のこと、辛い気持ちについに限界がきて
強く、拒絶の気持ちを伝えました。
そうしたら…
まぁ…、オーナーさんでバンマスさんで
プライドが高くて、短気(お酒のせい…?)な方でしたから、
予想通り
逆ギレされてクビになりました。
大きな仕事を失いましたが、でもスッキリしました。
その方が亡くなっていた…。
複雑な思いはありますが、
ご冥福をお祈りしたい気持ちは真実です。
その時のリハで、
ご縁ができて今もとてもお世話になっている方もいます。
音楽でも人生でも勉強になったことがいくつか。
セクハラにもパワハラにも屈しなかった自分に今でも後悔はない。
無駄な経験はないのだな、と思えます。
そして、その方の演奏の素晴らしさは
間違いのないものでした。
どうぞ安らかに。
次の人生ではどうかどうか、お酒に呑まれることがなく
たくさんの人たちを
純粋な演奏で感動させてください。
私は、あの時の経験もひとつの糧にして
これからも、歌ってゆきます。
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