自分のモノサシ

~日々のあれこれを感じたままに~

このカブは。。。

2024-05-11 | 

すごいですね!

北海道でもオーロラが出現したなんて!

大規模な太陽フレア。

GPSや無線通信などに影響が出るかもらしいです。

 

 

 

 

 

 

我が家の ど根性たんぽぽちゃん😊

 

 

 

 

最近、立て続けに 森絵都さんの本読んでいます。

これまでの数冊で、いちばん面白いと思ったのは

 

『出会いなおし』

 

 

 

 

珠玉の短編集。6つの物語。

 

 

時間の幅はそれぞれ。

出会って、別れて、再会することで

その人の 思いもよらない一面を発見できたり

自分の人生を 違う場所から俯瞰できたり。

ほろ苦い想いも 前向きになります。

 

そして、人はいくつもの感情を重ねて

"生きる"ことを熟成させてゆくものなのかな。

 

 

特に気に入ったのは 二つ目のお話

『カブとセロリの塩昆布サラダ』

 

手作りの食卓にこだわりを持ち続けてきた50代の女性が

たまたま 疲れた日にデパ地下で買った カブとセロリの塩昆布サラダ。

家に帰りキッチンで 違和感を覚えて 口にして確信。

「これは カブではなくダイコン!」

 

そこからデパートの売り場側とのやりとり。

忙しい時間帯。折り返し連絡をしてきた男性チーフは

ダイコンのはずがないと、彼女をクレーマー扱い。

 

失礼すぎる。

でも……、この人、本気でカブと思っているのでは。。。

会話からそんな印象を受け、一つのことを提案をする。

 

再び、折り返しの電話をもらったけれど

女性主任が真相を知らせてきて、いかにも形式通りのお詫びをして、

ちゃっちゃと終わらせようとする。

 

そういうことではないのだ。

 

そして最後には、意外なところから

彼女の気持ちは救われる。

 

 

怒りや焦り、やるせない感情が

森絵都さんが選ぶ絶妙な言葉や表現で

とても腑に落ちて

逆にスッキリとジリジリします😅

 

 

ひとつのことに囚われてしまったら

周囲が見えなくなって 発想も貧困になる。

一歩下がって、眺めを少し広くして

そこに隠れた別の意味を見つけると

人生までもが 深さを増してゆく。

 

 

濃くて、でも読みやすい短編集でした😊

 

 

 

 

うちの近所では

まだ少し〜かわいいピンクが見られます🌸

 

 

コメント
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