かかしつながり。

昨日ブログした『いもくりかぼ茶』の缶のイラストのかかしを見ると、
すぐに頭の中で結びついてしまう。

オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎

江戸時代から交流が断たれている忘れられた島。
そこに150年もの間立ち続けている、未来が見えるかかし。
人の言葉も話せちゃうの。


気付くとこの島に連れてこられていたオトコは、だんだんと島の特異な人たちを受け入れ、
事件が起こる中、かかしが予言した通り、
百年もの間言い伝えられてきた『この島に欠けているもの』を見つけ出す。


シュールでファンタジックでリアリズムで、読み始めたら本を閉じれなくなってしまいます。
そして静かに押し寄せる感動。


秀逸な作品だと思います。
読んだのはけっこう前なんだけどまだまだ頭の中に余韻があって、
私はこの島の情景や家などの位置関係、そこからの景色を思い描くことができます。