世田美大22期展

昨年に引き続き、世田谷美術大学22期の第二回展覧会へ切り絵を一点出品します。
予定していた切り絵がどうにもこうにも切り終わらず、以前このブログにも載せたDream treeに手を加えて出品することにしました。

主に息子が寝てから作業するわけですが、そう簡単には没頭させてもらえず…集中すればするほど息子が目を覚ますという不思議。以前の5倍、いやいや10倍くらいの時間がかかると思って準備しなければいけなかったんですね…これからは10倍早く準備したいと思います。
何はともあれ、世田谷美術館に行かれる方は、区民ギャラリーまで足を伸ばしていただけましたら幸いですϵ( 'Θ' )϶

第二回 世田谷美大22期展
2014年7月8日火～13日（日）
世田谷美術館　区民ギャラリー



出品する切り絵「Dream tree」

間に合わなかったこの切り絵は7月中に完成を目指してコツコツ切り進めます。

夢の大木

折り紙の重ね切りから各パーツの切り出し。毎日10分くらいの作業で一週間くらい…と前回と同じ流れ。

やはり折り紙の重ね切りは楽しい。重ね切りとは、一枚の折り紙を何回か重ね折りし、重ねたまま切っていくこと。何が楽しいって、自分で作っていて完成が想像できないから開いてみた時の意外な出来上がりが毎回楽しいのだ。今回も木をモチーフにしたのだけれど、文字に力を入れたせいか木の存在が薄っ。そして木の輪郭をまーるくすると可愛いかしらと思って切ってみたら全体が三角形になるという不思議…(´・_・`)

この切り絵は、夢が根を張り大木となっていくことを願って。木の下でのんきに遊ぶ子供たちやら、木に停まる象やら鳥やら猫やらなんだかわからない生き物やらで賑やかです。一人もくもくとてっぺんを目指す男は、彼の倅か彼自身か…なんてだいたい後付けで物語が生まれます。

千年杉の大木の様に夢が広がります様に。

Dream tree

一日10～30分くらい約一週間。
黒折り紙の重ね切りから各パーツの切り込みを行う。
黒折り紙は裏地の白が出ると目立つため刃の角度に要注意。

夢が叶う木でブランコする猫と巣作り中のキツツキ。夢を叶えたいのははしごをのぼる女の子らしい。

母の日に

母の日に渡そうと思って途中になっていた切り絵を九ヶ月越しに完成させた。
九ヶ月前と言えば息子が産まれて一月経つくらいで、私の身体はまだまだ回復しておらず、出産直前から上京してくれた母が、家のことを全てやってくれていた。栄養たっぷりのごはんを毎日作ってくれたおかげで、その後の育児を何とか乗り切ることが出来た。
北の国からの五郎さんの様にただひたむきに家族だけを愛し支えてくれる小さな母が、とてつもなく偉大な人に思えてならない。みんなその偉大さに甘えてばかりわがままばかり…どうやっても取り消せないひどい言葉を言ったのに、そんなことはなかったように孫より自分の子の方がかわいいかった！と最高の笑顔で言ってくれる母を大切にしていきたい。と思ってもやはり甘えてばかり…甘えてもらえるように私も五郎さんのような母を目指します。


折り紙の重ね切り。カーネーションに乗る母と猫


カーネーションは影にすると映える

展覧会

6月18日（火）～23日（日）世田谷美術館の区民ギャラリーBにて、
第１回世田美大22期展に切り絵を出展します。入場無料です。
世田谷美術館の企画展をご覧になる方、または砧公園を散歩中の方、ついでに覗いて見てください。
新作を作りたかったのですが、出産準備、出産、育児に夢中で、取り掛かることが出来ず、新宿のイベントの為に作成した「STORY OF PAPER CUTTING.No,3 朝顔登り競争」 を出展することに。
細かいところに手を加え、額装して展示します。




額装前の切り絵