あす豊橋市長選と市議補選告示
市長選に4人が立候補予定/市議補選には元職3人と新人7人の見通し
2024/11/02
任期満了に伴う豊橋市長選は3日、告示される。現時点で計4人が立候補する見通し。現職の浅井由崇氏(62)の1期4年間の市政運営に対する評価が主な争点になる。同日程で市議補選も行われる。
市長選に立候補を予定しているのは、浅井氏のほか、いずれも新人で前市議会議長の近藤喜典氏(45)、前市議の長坂尚登氏(41)、練り物製造・販売業の蔵地雅彦氏(65)。
再選を目指す浅井氏は、小中学校給食費の半額補助を継続するほか、「科学の一大拠点をつくる」として豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の敷地内に、少し離れた場所にある市視聴覚教育センター・地下資源館を移設する。子ども食堂や放課後児童クラブへの財政支援も行うとしている。
近藤氏は今年6月に市議を辞職し、街頭に立つなど市長選に向けた準備を進めてきた。高齢者公共交通助成券の復活や豊橋駅前へのアウトレット街や日本一の屋台街の整備、子どもの習い事や給食費の支払いなどに使えるクーポンの創設、農業を支援する基金の設置などを重要政策に掲げる。
市が豊橋公園で進める多目的屋内施設(新アリーナ)の整備計画に反対している長坂氏は、市と事業者が9月に結んだ事業契約を当選後に解除する方針。そのほか、自治会やPTAの負担軽減やスリム化、児童相談所の新設や人口規模に合わせた小中学校の再編にも取り組む考えを示している。
蔵地氏も、新アリーナを豊橋公園に建設することには反対の立場。豊橋駅により近い駅前の地下駐車場「パーク500」がある地下空間に建設地を変更するとしている。減税による「富の再分配」にも意欲を示す。
市議補選(被選挙数4)には、元職3人と新人7人の計10人が立候補する見込み。