県は8月中の完成目指すも…能登半島地震の被災者向け仮設住宅 珠洲市等で“9月”に完成がずれ込む見通し (2024年7月24日)
能登では現在も721人が体育館や公民館での生活を余儀なくされています。こうした中、県が来月中に希望者がほぼ入居できるとしていた仮設住宅について珠洲市と志賀町の一部では完成が9月にずれ込むことがわかりました。 馳知事: 「8月中ですよね、8月中には仮設住宅に希望者はほぼ入ることが可能になるという段階ですので」 今月17日、このように話していた馳知事。県は応急仮設住宅について原則来月中の完成を目指してきました。 しかし、その翌日に更新された珠洲市のホームページを見ると…工程の遅れなどから321戸の完成が9月にずれ込むことがわかりました。このうち、飯田小学校グラウンドの66戸と城山街区公園の19戸は9月中旬に完成見込み、見附公園の一部と見附ドーム駐車場、蛸島港の一部と大谷小中学校のあわせて236戸は9月下旬に完成する見込みです。市によりますと着工後に3階建てが2階建てに変更となったり用地の借り上げに時間を要したりして完成時期が当初より遅れたということです。このほか、志賀町の富来小学校運動場に建設予定の98戸についても完成が9月末にずれ込む見込みだということです。 県内では1次避難所が現在でも54カ所開設されていて23日時点で721人が体育館や公民館での不自由な暮らしを余儀なくされています。 馳知事は24日の会見で完成が遅れる理由について… 馳知事は「4、5、6月と経過するにあたってやっぱり木造仮設がいいという声があればおしりの8月いっぱいは9月や10月にずれこんでしまう」と話し、被災者の要望に寄り添った結果工期が遅れたことを強調しました。