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君は空にさらば
磯回(いそわ)の潮とならむ
月に干(ひ)て往ぬ道もあるべき
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<あなたは空の彼方へ去ってしまった。
ならば私は磯の潮になりましょう。
月に誘われて潮が引いて行くように
潮の私には月に向かう道がきっとあるでしょうから>
山川登美子が亡き愛しい人を想って詠んだ歌ですって。
何年か前に、雑誌に載っていた。
写真も素敵で、心に残っていた歌。
月に引寄せられれば空にいるあなたに会えるから・・・
この歌を目にした時に私が想ったのは、姉だったけれどね。
会いたいねぇ。
もう一度だけでも。
でも、「一度だけでも」と言いながら、もしも会えたら、もう一度。もう一度。ってなってしまうね。
いつか必ず私もいくのだから、その時まで待つしかないね。