魔法少女ツンデレ ヴィータ 五話感想(ネタバレ有)

2005-11-12 22:38:44 | 魔法少女リリカルなのは NANOHA

すいません、冗談です。
なのはA.s 五話感想「それは小さな願いなの 後編」

○今回の主役はヴォルケンリッター。
主人公なのはと敵対する存在。
闇の書が作り出したプログラム。
「闇の書」に魔力を集める為、魔導師狩りを行う集団
感情などあるはずのない存在。
しかし、彼らにも背負うものと引けない事情がありました。

今回も前回以上に涙腺直撃ですよ。

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それは小さな願いでした。

何事も無いおだやかな日々
ただ、静かにすぎてゆく日々

何よりも愛しかったその日々に、暗く、静かに落ちた影

運命と言う名の鎖を断ち切る力、この手に得る事できるなら
全てを捨てても構わないと

誓いは夜天の星の元、この手の剣で未来を開く
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はやての所有する「闇の書」から突然現れた魔法生命体。
シャマル、ヴィータ、ザフィーラ、シグナムの4人。
はやてを「主」(あるじ)と呼び、命令を待ってますが、なかな聞こえません。
それもそのはず、当のはやてはあまりの状況に気絶してます(笑)

病院に運ばれ、目を覚ましたはやて。
主治医に不審がられてる、明らかにアヤシい4人組をフォローしてあげます。
「遠い外国から、誕生日を祝いに来てくれた親戚、その格好は仮装」と

病院に運んでくれたのはこの4人ということから、自分に危害を加える者ではない、と悟ったのでしょう。
どうやら単純に優しいだけではない、そうとう賢い。

その後、事情を説明され、彼女の言葉がまた面白い。
「よし、わかった。闇の書のマスターとして、衣食住、きっちり面倒みないかんていうことや」
いや、なんか間違ってるような...(笑)
その言葉にウソは無く、シグナム達に、早速服を買い与え、食卓を囲み、瞬く間にまるで「家族」の様な風景を作ってゆきます。

そうそう、彼らの戦闘服(騎士の鎧)ははやてデザインだったことが判明。
マスターのイメージを元に形作られるそうで。
はやてとしては戦って欲しくないらしく「鎧じゃなく服なら」ということで納得。
そのイメージソースを探しに、ヴィータ、シグナムと玩具屋さん「といざるす」へ...いろんな意味でギリギリな店名ですな。
多分アレですね、特撮ヒーローやアニメ番組、服の好みがもとに(笑)
だからヴィータはゴスロリちっくなわけか。
彼女の騎士服、帽子に付けたウサギのぬいぐるみも、彼女がはやてに買ってもらった物。
このときのヴィータの笑顔が凄く嬉しそうで、いい顔してます。
1話でアレだけなのはにキレたのも、大切なはやてとの思いでだから、ということなら納得もいきました。

日々を過ごすうち、夜空の下シグナムとはやては語り合います。
闇の書に魔力を集めても、それは人に迷惑をかける事になる。
たとえその力で足が直っても、そんな事は望まないと。

そしてシグナムははやてに誓います。
「マスターはやてが望む事はただ一つ、ヴォルケンリッターの皆が家で仲良く暮らす事」
「誓います、騎士の剣にかけて」

見ているこちらまで、温かい気持ちになるシーンです。

シグナム達は、初めてこの世界、この時代で真のマスターを手に入れる事が出来たのではないでしょうか?
主人は限りない愛で包み込み、騎士は主人を敬愛し、この人の為なら命を捧げる事もさえ厭わないと思う。
「アイス食べていい~?」なんて言ってるヴィータだって、同じ気持ちなんでしょう。

だから、はやての病状が悪化し、時間が少ないと知った時の衝撃はどれほどの者だったか。
原因は「闇の書」
その覚醒は、はやての魔力の源「リンカーコア」を消費し、その影響は肉体に及んでいた。
足のマヒは、やがて内蔵に到達し、いずは...という残酷なもの。
しかもその悪影響に、ヴォルケンリッターの維持さえ含まれているという悪夢。

自分のいたらなさ攻めるシグナム。
泣く以外すべを持たないシャマル。
運命に呪詛の言葉を投げつけるヴィータ。
感情をかみ殺し、耐えるザフィーラ。

彼らはやがて一つの結論に至ります。
「我ら騎士に出来る事は、あまりにも少ない」

それが主人との誓いを破る事になったとしても。
「闇の書が完成し、マスターとして覚醒すれば、少なくとも進行は止まる」

ぬくもりを知らぬ騎士に、与えてくれた日々に報いる。
「はやての未来を血で汚したくないから人殺しはしない、けどソレ以外なら何でもやる」

全ては愛するマスターはやてのため。
「我らの不義理を、お許しください」

そして現在にいたります。
あまりにも悲しく不器用、見ようによっては愚かともいえる選択です。
しかし...人はその身に出来る事をやるしかない、たとえ、それが周りからバカと言われようとも。
そう言う意味で、彼らヴォルケンリッターは、この瞬間ただの魔法プログラムから「人間」になったのかもしれませんね。

こことは違う世界。
ヴィータは一人砂漠を歩いています。
どうやら異世界に魔力蒐集にきているようで...ブーツのベルトがきれて派手に(顔から)コケます。
「イタ...くないっ!...こんなのちっとも痛くない!」

「昔とは違うんだ...帰ったらきっと、あったかいお風呂と、はやてのゴハンが待ってんだ」
「やさしいはやてがニコニコ笑いながら待っててくれるんだ」
「そうだよ、私はすっげえ幸せなんだ!」
「だから...こんなの...全然、いたくねえーっ!!」

そして、砂漠に現れたムカデ状の獣に挑んでゆきます。

え~えここで泣かずにいつ泣けと?というくらい屈指のシーンです。
リリカルなのは、見ていて良かった。

場面は変わってクロノとユーノ、エイミィは時空管理局本部にて、クロノのお師匠と再会。
リーゼロッテとリーゼアリア。
ネコミミ遣い魔ですか...さらに萠キャラ追加。
おそるべし、リリカルなのは(笑)
「無限図書館」なる場所で、闇の書に関する事を、ユーノと探索することになるそうです。
ネズミ(フェレット)に変身出来るユーノ君に、興味しんしんですよ。
「食べていい?」
大丈夫ですか?(笑)


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○はい、長かったですね。すいません(笑)

正直、なかなり重い展開でしたが、最後の入ったお笑い要素で、それだけにならないようになってましたね。

さて、今回でヴォルケンリッターに転ぶ人、特にヴィータに転ぶ人が多かったのではないでしょうか。
これじゃ、感情移入するな、というのが無理な話しですよね。
それと、「ヴォルケンリッター」(雲の騎士)の名前の由来も解りました。
「夜天というマスターの元に集う雲」だったんですね。

正直なのはサイド、旗色悪しですねえ。
背負うものは遥かにヴォルケンリッター側が重い。
前作フェイトのように、彼らに手を差し伸べる事が出来るのか?

次回も楽しみです。