贋・明月記―紅旗征戎非吾事―

中世の歌人藤原定家の日記「明月記」に倣って、身辺の瑣事をぐだぐだと綴る。

「中世勅撰和歌集史の構想」

2005-03-31 20:40:40 | Weblog
本がようやく出来上がった。
『中世勅撰和歌集史の構想』(笠間書院)という本である。
オビの謳い文句には「十三代集の総体をとらえる画期的研究」とある。
十三代集については研究そのものがほとんどないから、「画期的研究」というのは、まあ、それほど偽りではないだろう。

20年余の研究をまとめたものだから、なかなかに感慨深いものがある。
十三代集の研究書が刊行されることも、今後それほどあるとは思えないから、そういう意味でも、感慨深い。

しかし、あまり感慨にふけっていると、これで人生が完結してしまったような気になりそうだから、適当に切り上げておこう。

興味ある人は、買ってください。
定価11,000円というのは、世間一般からすれば、とんでもない値段だろうな。
国文学の専門書としては、むしろ良心的な値段なんだけれど。

つくし出て人の噂も七十五日

2005-03-29 21:12:03 | Weblog
ウェブサイトの更新作業を継続。
3年もやってないから、タグもなにも忘れている。
特に画像関係がからっきし。
画像と言っても、ワードの画面をGIFにして、アウトライン機能の説明をするだけなのだが。

マシュー・パール『ダンテ・クラブ』(新潮社)を読みかけたが、これも中断。

中途半端な早春の一日。

くさめをすれば鴬ぞ鳴く

2005-03-28 21:11:14 | Weblog
久しぶりにホームページの更新をしようと思い立つ。
ホームページは「電脳式国文学研究入門」(ブックマーク参照)という。
前回の更新が2002年2月だから、丸3年も放りっぱなしだったことになる。

内容が内容だから、特に更新する必要はなかろうと思っていたのだが、改めて見直してみると、やはり中身がずいぶん古びてしまっている。
当時はまだマックとウィンドウズとを併用していたことに驚いてしまう。
マックを使っていたことなど、すっかり忘れていた(いや、これは言い過ぎか)。

更新には少し時間がかかりそうである。

花粉散り山もとかすむ夕べかな

2005-03-27 21:26:58 | Weblog
花粉症歴25年。
せっかくの日曜日も、どこにも外出せず、窓を閉め切って家で過ごすことが習いとなってしまった。
久しぶりに、せっぱ詰まった仕事もなく、本が読めた。
横山秀夫『顔』☆☆☆★。
よく出来た連作小説だと思うが、主人公像がもう一つ焦点を結ばない感じがした。
奥田秀朗『イン・ザ・プール』☆☆☆☆。
表題作や「いてもたっても」なんか、一歩間違うと、自分がその主人公と同じようになってしまいそうで、コワイ。おしりのあたりがムズムズしてきた。
(☆は5つが満点、★は0.5。出来の良さというよりも、満足度の評価)