贋・明月記―紅旗征戎非吾事―

中世の歌人藤原定家の日記「明月記」に倣って、身辺の瑣事をぐだぐだと綴る。

イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』を読んだ

2008-03-18 20:37:26 | 読んだ本
イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』を読んでみた。

ちょっと毛色の変わった本である。
もちろん「私」にしては、という意味で。

これは、「絶対計算」の威力を説明した本である。
「絶対計算」とはなに?という質問が次に来るのは当然です。
全部読んだのだから、当然それについて簡にして要を得た説明ができなくてはならない。

ちゃんと他人に説明ができるようになっていなければ、その本を理解したことにはならないよ、というのは、常日頃学生諸君に申し上げているところ。

しかしながら、残念なことに、この本の内容を要領よく説明することはできない。
膨大なデータを統計学的に分析して、一見無関係な事柄の間に相関関係を見出すことらしいというところまでは、なんとかわかる。
それだけならば、数学や統計学の話なのだが、問題は、その「絶対計算」というが現実社会のあれこれに適用できるところにあるらしい。

どのような政策をとればもっともうまくいくかを、政策実施の前に当てる。
医者がいなくても、決まった手順で病状を調べると、いわばマニュアルだけで、どんな病気にかかっているかわかってしまう(しかも、調査してみると、人間の医者の診断よりも正しい場合が多い)。
どういう客に何をどのように売れば、商品がたくさん売れるか、予測できる。

そんな例が次から次へと出てくる。

すごいね。
これを使えば、現実社会の難問がどんどん解決しそうだ。

素人として思いつく欠点は、膨大なデータがないと機能しないというところか。
少なくとも、古典文学作品の分析にはなかなか使えそうにない。
残念。


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1 コメント

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'`,、('∀`) '`,、 (ネトゲ厨)
2008-03-22 18:08:51
面倒すぎてネトゲしながらヌいてもらいますたw
それでも4マンくれたょーヽ( ・∀・)ノ
これの同盟作ろうかなww
http://1g8sr4.net/byai/8s2pq6AN.html
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