森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を読んだ。
楽しめました。
実におもしろかった。
ヒロインの口癖を借りるならば「オモチロイ」小説であった。
言うならば、京都を舞台とした大学生ファンタジーである。
数日前に、同じ作者の『きつねのはなし』の感想を書いたが、あれが「暗黒」ならば、これは「光」の小説。
自意識過剰のへなちょこ男子学生が、元気で純真な(「天然」と言う方が適切か)後輩の女子学生に恋をして、さんざんな目に遭うというのが、大筋の話。
これは、男子学生ならば、98%くらいの人が経験したことである。
もちろん、小説に書かれているようなことが実際に起きるはずがないから、気持ちとしては、ということ。
古書市や学園祭が舞台というのも、共感できるところ。
話の小道具もおもしろいし、何より語り口がうまい。
森見登美彦というのは、才能のある作家である。
というのは、前回も断言したところであるが、改めて断言しておく。
楽しめました。
実におもしろかった。
ヒロインの口癖を借りるならば「オモチロイ」小説であった。
言うならば、京都を舞台とした大学生ファンタジーである。
数日前に、同じ作者の『きつねのはなし』の感想を書いたが、あれが「暗黒」ならば、これは「光」の小説。
自意識過剰のへなちょこ男子学生が、元気で純真な(「天然」と言う方が適切か)後輩の女子学生に恋をして、さんざんな目に遭うというのが、大筋の話。
これは、男子学生ならば、98%くらいの人が経験したことである。
もちろん、小説に書かれているようなことが実際に起きるはずがないから、気持ちとしては、ということ。
古書市や学園祭が舞台というのも、共感できるところ。
話の小道具もおもしろいし、何より語り口がうまい。
森見登美彦というのは、才能のある作家である。
というのは、前回も断言したところであるが、改めて断言しておく。