この春はタムシバが今が盛りと咲き誇っています。この昨9日と今日10日に撮った写真を載せます。
美山の板橋付近(9日)
美山の大野(大野屋の川向)(9日)
井戸峠峠道のすぐ近くに見ることが出来ます。(10日)
車を走らせていると道路脇にも姿を見せてくれます(10日)
9日は午後の日差しで、また10日は雨のためきれいに撮れませんでした、とは腕のないカメラマンの言い訳でございます(^_')
コブシはもっと北の方に生え、このあたりはタムシバが生えていると教えられたのですが、その違いは、花の下に葉があるかどうかだそうです。一度手にとってしっかりと見てみないととは思っているのですが...
今年は大豊作の予兆の様です(^^)
憧れの山国に、こんなに多くの辛夷が咲くのですか。残雪と見紛うほどですね。確かに辛夷とタムシバの違いは微妙で、葉っぱは辛夷が緑ですが、タムシバは裏白です。噛むとタムシバはちょうどキシリトールのような甘い味がしますが、辛夷はそれほど味はしません。辛夷には幼葉が花の元に一枚あるのですが、タムシバにはありません。でも遠くから観ると殆ど変りはないようですね。古来タムシバはカムシバとも言われ、春告げ花として、辛夷やタムシバや櫻も、総称してサクラと言われていた記述が残されています。邸内に櫻が植えられたのは平安末期のことで、清少納言の枕草子には「谷戸の櫻」として、山から移植された櫻を「をかし」と言って愛でていたようです。定子とともに、ひそやかな歓びをしていたのでしょうか。無論Fujinoさんが仰る通り、農作物への予祝の気持ちに溢れていたことでしょう。
それにしても今年は見事に山を賑やかにしてくれました。例年にない咲きっぷりでしたね。
さくらはサ+クラ、昔の農民にとってはゆっくり花見という意味でなく、自然と一体化した信仰の対象であったことでしょう。