北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

細野沿革誌

2006-10-21 03:01:54 | 本・資料・情報源
京北の細野郵便局に行き、中学・高校と一緒だった同窓生と話をしていたら彼が「これあげる」と彼の地元「細野」の細野沿革誌をくれた.この本はアルバイト先で少し中身を見たことがあるが、また一つ故郷のことを知る手がかりが手許に増えた.欲しいと言った訳ではないけれど、薬師寺のこと等を話していたら僕の思いが伝わったのかしら、、( ^_')b

ここ細野は京北の事を語るときあまり話題に出てこない.京北や美山へ車で行かれる方には笠トンネルを過ぎて数分走れば通り過ぎてしまい栗尾峠へとなり立ち寄る人も少ないようだ.

しかしここにもちょっと掘り下げると興味ある話題がありそうだ.薬師寺・九頭神社など歴史有る文化遺産をもつ地である.あ、この九頭神社の本殿はこの春に京都市の登録文化財となった. http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunkazai/sinsitei24.htm

周山街道を北上し笠トンネルを抜けると、左に「いのししラーメン」があり、さらに少し行った愛宕道バス停から右へ行くと「滝又の滝」へ.左へ行くとペンション愛宕道がある.ここの経営者一瀬裕子さんは京北商工会の女性部長をされていて、今年6月には京北まちづくりシンポジウムではパネリストとしての彼女の当地への熱い思いを聞かせて貰った.ここを更に奥に行くと「田尻」廃村があり、その南は光厳天皇ゆかりの「松尾峠」.ウジウジ谷というもある.ここにはこの面白い谷の名前が由来するお寺があったそうである.鎧田で有名な越畑へここ細野の芦見谷から水を供給している.

北桑田郡誌・京北町誌はある.しかしその京北を構成した6つの村単位ではこの類の本は、「山國読本」とこの「細野沿革誌」しか知らない.こうした本が有ること自体、この地域の文化力と解釈したい.その背景にはやはり伝統があるからだろう.この本も参考にして故郷逍遙を楽しみたい.

単に古きを訪ぬるのではなく、その時代に生きられた先祖の心意気を感じ、それに恥じぬよう今何を為すべきかを探りたい.決して懐古趣味ではない.


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