今回の一句
せを~はやみっ!ああビックリした… by「ちりとてちん」
いやー最近「ちりとてちん」をレンタルして観まくっているので、どーしても崇徳帝のあの句に反応してしまったわ(笑)(上方落語で「崇徳院(すとくいん)」っていうのがあるそうで、「ちりとてちん」では重要なシーンで何度も出てきたのです。)
ちなみに(ってかここ見てる人は知ってると思いますが)今回の大河と同じ藤本有紀さんが脚本を書いてらっしゃいます。
今回は良くも悪くも、少女マンガ展開。前回が少年ジャン〇展開だったので、まぁ釣合い取れていいかな~と思いました。個人的には前回よりも好きな回。
それにしても、清盛はやっぱり汚いのな…(涙)
「正装して鳥羽院御所を訪れ、鳥羽院に官位昇進の礼を述べた」
と、ノベライズに書いてあったので、てっきりあのシーンは小綺麗にしてるもんだと思い込んでたんですが…なんだあのボロボロな格好&真っ黒な顔は~。もしかして、このままずーっと小汚いまんまなんですかね?…んなわけないか。
明子(初登場)との対比も、正直逆のよう(明子のほうがどうみても良家のお嬢様っぽいw)に見えて「身分違いの云々…」というのが、いまいちストレートに伝わってこなかった…のは私の想像力不足ですか?
それにしても、今回はやはり明子(加藤あい)さんが予想以上に良かった!『海猿』シリーズ大好きなので、私の脳内にはあのイメージがすっかり定着してしまってるのですが、全くそれを感じさせない、たおやかでひかえめで物静かだけれども芯が強く美しい明子像をうまく印象付けてました。月光の下、清盛への思いを秘めて琵琶を弾くシーンの表情は静謐で物悲しく、素晴らしかった!もちろん音・照明効果のおかげもあるでしょうが、今回あのシーンが一番心に残りました。
そういえば今回は、とにかく女性陣が皆光ってましたね。
冒頭、夢見る少女オーラ(今なら二次元アニメヲタ少女w)満載で初登場した時子(深田恭子)ちゃん。民放ドラマで散々観ていて、決して上手くはないと思うセリフ回しも(棒?ともとれるか)、今回の大河のあの役だとあまり違和感がないように思いました(笑)私は時子好きですね~。冒頭の「源氏物語」の朗読も、意外に雰囲気があって良かったように思います、あのCG紙芝居も含めて(笑)
ラストの方の清盛の求愛を受けた明子を見たあとの呟き
「すずめの子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちにこめたりつるものを。」
が、「光らない君」だった清盛に恋してしまった気持ちとそれを今更どうにもできない切なさ、友達の恋心が成就した嬉しさも含めて、色んな感情が読み取れる切ない言い回しでした。
それにしても、この時子で壇ノ浦までやるのでしょうかね…なんか想像すると悲しすぎて辛い(涙)ほわぁっと、現実離れした子のままで居て欲しい気もしますが…無理か。
宮廷のドロドロバトルも健在(笑)たま子さんは相変わらず、無垢な残酷さをおしげもなくばらまき、その攻撃をもろにくらった得子がまさかの鳥羽ちゃん逆レイプ!いや、先週予告で見たし、ノベライズも読んだから分かってはいたけど…お仕事中のダンナさまを押し倒すとは…いやはや、大画面で観るとドキドキしますな~~。まぁあんまりこっち方向ばっかり力入れた演出になるのは困りますが、決して嫌いではないです(笑)
そして、なんと言っても今回はまた宗子(和久井映見)さんが良かった!(何度も言うようですが)今『ちりとてちん』を観ているので、そのおかあちゃん(糸子さん)役(明るくて天然で面白くてサザエさん的だけれども愛情深く家族思いで、ホント素晴らしいおかあちゃん)とのギャップがすごいんです!今まで和久井映見さんてあんまり注目したことなかったけど、こんなに素晴らしい女優さんだったんですね。表情がものすごく細やかで色んな感情が読み取れるので、ついこの方の演じてる宗子に感情移入してしまいます。
今回は、たぶん舞子(吹石恵)を思い出し廊下を歩きながら、うっかり「遊びを~せんとや~♪」と口ずさむダンナの背中を見送る視線がもう…苦しそうでね。
せっかく従姉弟の家成(佐藤二朗)さんが持ってきた縁談も無になり、なんというか「ちっとは私の方の面子というものも考えれ~&昔の女の事を思い出してる場合か!」みたいな、今まで「自分は大丈夫、このダンナを支えていける」と思ってた気持ちがふと揺らぐ瞬間というか、そういう暗い気持ちを持ち始めた苦しい感じがひしひしと伝わってきて、辛かったな~。
しかもそこで「次週へつづく」ですよ。土曜日の再放送も観たけど、あの和久井さんの表情で次週に続く、だと大概次も「観よう」と思うわ。
なんだか今回はやはり、「女」の回だったのかもしれません。感想書こうとするとどうしてもこうなってしまう~。
てな感じです(笑)。はーー土曜日までひっぱっちゃったw
恒例のひとこと感想女の回と言いつつも、この人を忘れてはいけない!!崇徳帝(井浦新)さん。なんかね~、短いシーンなのに妙に心奪われましたよ…。冒頭書いた「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川のわれても末に 逢はむとぞ思ふ」の詠み方。何、この物悲しさ。この人って後に怨霊伝説化するんだっけ…?「義清、つぎはいつ参る?」の言い方も浮世離れしてて良かった。ちょっと今後目が離せない人物です。
そして!!!次週ついにあの人がーーーーーー!!!
「粛清いたします」
山本土方再来ですかっ?!いいえ、ついに悪左府藤原頼長の登場ですむはーーー。