すみませんーーすみませんーーーー!
毎度毎度の「手の平返し」をどうかお許しください…。
平清盛@松山ケンイチさんはやれば出来る子!!!
うん!なかなかいいんじゃないですかーーー?!(←何様か)
前回の感想(今日の夕方書いたんだけどw)にも書いたけど、今回はとにかく内容で泣かされるのは間違いないけど、その精神面の葛藤の凄まじさにおいて清盛(の中の人)がやはり一番のネック…と、内心心配しておったのです。正直「保元の乱」でも、どうも他の人に比べて、迫力にかけるというか…「そこはその表情(や言い回し)じゃないだろう…」ってがっかりさせられるところが結構あったので。いいとこももちろんあったんですがね。
いや、正直すまんかった(何回書いたかw)。
ノベで読んだ時のイメージどおりというか、ちゃんと役を消化してる気がしました。初めて最初から最後まで清盛の心情にピタリと沿うことが出来た気がする…。
特に後白河帝に招かれた宴で、内心の煮えたぎるような怒りを押し殺して、お礼の言葉を述べるところ。
清盛「…こたびはかように華々しき宴の場にお招きいただき、身にあまるほまれにござります。今後ともお導きいただけまするよう、お願い申し上げまする…」
引きちぎられそうな心を押し隠し、涙を溜めながらも決してこぼさず、ゆっくりと震える声でしかし決然とひとつひとつ言葉を発する姿が、以前の忠盛の姿と完全にシンクロしてました。
忠盛が武士で初めての殿上人となり、家成さま主催の宴で舞を舞うときに忠道ら公家に散々にバカにされ、いびられ、恥をかかされたあとのこの言葉。
忠盛「未熟な舞にてとんだお目汚しとなり、申し訳ござりませぬ。皆様のお言葉を肝に銘じ、ますます精進いたします」
ありし日の忠盛の姿。そしてそれを見ていた清盛はその時、なぜ父がそこまで卑屈に「皇家の犬」としての立場に甘んじているのか全く理解できなかったんだよな~。その後忠盛の心中を知り、頭では分かっていたはずでも心では分かっていなかった。その頃の若さや浅はかさからの今回の成長ぶり。
ううーーー感慨深いというか、これまで観てきて良かったよーーーーー!!。゜(ノД`)゜。
今回は他のシーンもかなり、この第4回「殿上の闇討ち」とのシンクロ部分が多かったですね。もちろんあの回を観ていなくても、話の筋は分かるのですが、観ていた人には「ああーーーーー!これに繋がるのか…(涙)」という、一種のカタルシスにも似た感覚が味わえるという…やっぱ好きだわこの大河!!(←伏線好き)
一番思い出したのはやはり
「はよう大人になり強い武者となって、父上をお守りしとうござります」
と、鬼武者(頼朝)が義朝に言うところ。その言葉に涙し、我が子を抱きしめる義朝、そしてその二人の姿を見守りながらそっと傍らで涙を流す、正清。
義朝もまったく同じことを、父為義にかつて言ってたんでした…「強くなって、父上をお守りいたします」と。そして、今回その父をどうしても斬ることは出来ず、「そんなヘタレの分際で我らの父を父と呼ぶな!」とまで頼賢に言われ、失意のどん底にいた義朝の心に、頼朝のこの言葉はどれだけ沁みたかと思うと、もう涙が止まらんかったです…(ってかこの頃にはもう泣きすぎて涙も枯れてたね)。何気に、以前はそれを見ていた通清さんがやはり息子と同じように傍らで嬉しさに泣いていたんでしたね…。ズルい、この展開(もちろんいい意味で)。
っつか、泣くために観ているわけではないんだが、ここ数回は毎回タオル必須なのはどういうこっちゃー!!
もちろん、とにかく今回はもう…忠正おじ@豊原功補さんと為義@小日向文世さんに号泣させられました…。
信西から斬首を言い渡され、帰宅した義朝の目に入る、年老いた為義の小さな姿。穏やかな達観したような物言いや表情、とにかく為義さん見るのがもう辛かったな…。どうしても父を斬ることの出来ない息子に「泣かずともよい、もうよい、義朝…」と、優しい父の表情で言うくだりも…辛かったです。義朝がまるで小さな子供のようでした。ノベでは、このあと正清が髭切の太刀を拾い上げるのをみた為義が小さくうなずく、というくだりが書いてあるので、為義さんのあの表情はもう全てを達観した末の、何の苦しみも迷いもない純粋に可愛い息子を思う父の表情だと信じたいです。
頼賢たち息子が、「我らの父を父と呼ぶな」と義朝をののしったあと、一斉に読経を始めるシーンは鳥肌が立ちました…。
そして、忠正おじ。
「決して一門を恨むでない。恨むならこの父を恨め」
と、息子たちに告げるくだりで、思わず嗚咽が漏れましたよ…。本当に、本当にこの人は平氏一門を大事に思ってきたんだよなぁ…これまで一貫して。それでも、息子達まで巻き添えにしてしまうことには、やはり親として身を引きちぎられる思いだっただろうなと、この時の表情を見て思いました…。息子達もなんというけなげさ…辛い。
そして清盛への
「兄上はまちごうておったと!あんな赤子を引き取ったゆえ一門は滅んだと!言うて欲しいかーっ!!」
の絶叫。
「斬らぬか!清盛ーーーっ!!」
清盛が宋剣を振り下ろす鈍い音。
…血は一切見せず、前のめりに倒れた忠正の姿も、決してはっきりとは映っていなかったけれども、凄惨で悲壮感あふれる映像でした…。そしてその後の息子達の言葉も。
「清盛様、我らも早う斬ってくださりませ。父上のお姿が見えるうちに、あとを追いとうござります」
…鬱(涙)
ノベではその後4人の息子を斬った清盛が川までふらふらと歩いていき、嘔吐するくだりがあるのですが、そこはさすがに放送ではカットされてました…。いやもう十分です、これで…。
放送後、ちょっとtwitterのTLを見ていたら、フォローしている平忠正botがこう呟いてました…。
「兄上!よかったのう…よかったのう。ずっと願うてきたことなのじゃ。兄上が殿上人となり、平氏の地位を高める…わしはその支えとなって働き、その地位を揺るがぬものとする…それがわしの願い続けた平氏の姿じゃ」
(第4話「殿上の闇討ち」より)
…。
不覚にもまた泣いてしまったじゃないかよ(号泣)
この流れからの~~ちと強引な一言感想。
信西@阿部サダヲさんにも泣かされたよ…くっそー。完全ブラック化じゃないんだね(涙)前回の頼長さんの日記読む下りで分かってたけど。ノベでは師光から「全部仕組んでたでしょ」と言われたあと、否定せずかすかに笑う信西、になってるんだけど…まさか泣くとは。フェイントじゃーーー!!清盛に「刀をふるったことのない者が気楽なことを言うな!」ってののしられたとこの「私も心で刀をふるっているのだ!」の所も、大幅改変でした。ノベでは一切そういうところはないんだよ~~。カットだけじゃなく、こういう付け加え改変もあるんだなぁ…。真っ黒信西も見てみたかった気も(笑)
その(どの?)師光@加藤虎ノ介さま!!!今回、えらい説明セリフでしたが、淡々と語ってて良かったわ~~。「師光はどこまでもついて参りまする」にはちと萌えたw
その師光さんと義兄弟の成親@吉沢悠さん。ウソ泣きかっ!!!w師光よりも更に黒い気がする…。二人の親の(師光は養子だけど)家成卿はあんなに、あんなに平氏一門に良くしてくれてたのにーーー(涙)前回の感想に書き忘れたけど、前回清盛が「家成様は平氏に良くしてくれてたよねーー」みたいなちょっとどうかと思う発言をしていた時の「私にもそうせよと?」と冷たく言い放った師光といい、この息子ペアはどうも清盛が心底嫌いらしいです。たぶん(勝手な想像)家成卿の心労をいつも見ていたからじゃないかなぁ…清盛の傍若無人さって、だいぶ家成さんがフォローしてきたよね…ちったぁ恩を知れ、という思いがあるはず!
そして、その二人ほど黒くはないけど、非常に俗物で退廃的で全く信用できない感じの信頼@塚地武雄さん…。後白河さんに清盛がお礼の言葉を述べてたシーン…後ろでむっちゃ楽しげに踊ってた!!!(爆笑)というか、顔がアップになっただけで笑ってしまう、いや、でもナイスキャスティングです(笑)
後白河@松田翔太さん…相変わらずのもののけクォリティです…。
ああーーーなんかもう放心状態だ…。保元の乱前後のここ4回はもう…神回ばかりでした。
でも、次々と思い入れの強い役の人達がいなくなるのは寂しいなぁ…。
そして、清盛。
どうかこのまま、精進してってください。頼みます。(←だから何様かとw)