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みゅう'ずみゅうじあむ

猫2匹とダンナとご隠居と共に宮崎で暮らす主婦が個人的好み全開で語るブログです。時々アマ劇団員として暗躍しています。

平清盛~第27回「宿命の対決」

2012-07-15 | NHK大河ドラマ感想

あーーーーーーなんかね~…もともと「広く浅く」でなく「狭く深く(しかも短く)」な私なんで仕方ないんですけどね…。ちょっとここに来て大河視聴へのモチベーション下がってます。

信西&師光(西光)がいない45分間なんて(涙)

今回は、いよいよ平氏vs源氏対決。気持ちは高揚するのですがいかんせん先週の信西さんの最期を未だに引きずってて、どうにも感情移入しにくかった…。

あと、週末は劇団の稽古やら入ってきてて、日々ちょっとずつ忙しくなってるので(←言い訳)更新がだんだん滞ってきております…。読みに来て下さる方に申し訳ないっす。

とりあえず、この回は「一騎打ちはいはい良かったね」みたいな感想しか残りませんでした。あ、加茂川で待ち受ける平氏軍勢からの降り注ぐ矢攻撃!のシーンはすっごく興奮しました(ダンナが視聴中に「レッドクリフとかスリーハンドレッドのパクり…」と呟いてましたが)。あと、その前の重盛vs義平とか、やんごとなき方々を奪還するところとか、すごーくワクワクしましたよ。全体的に話は面白かった!と思いました。

…ただ、一騎打ちのシーンで何かこう…萎えた。

なぜ?と言われると困るのですが…どーでもええ感がすごくした。なので、観終えたあとに何も残りませんでした。はふー困ったなw

 

と、そこに、こんな情報が!!

「天才的武将・義経役を発表!」
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/news/index.html#wrapper120715


神木くんですかーーーーーーっ!!(笑)
うん、若干予想はしてたけど、まさかホントに神木くんとは。
(ひそかに、新選組血風録で沖田総司役だった辻本くんがぴったり!とか妄想してたんですがw)「SPEC」のニノマエ役で最近またハマったんですが、子役の頃から好きだったんだよね~神木くん!ニノマエ的義経とか見たいけど…やっぱ正統派(?)万人受けする義経で来るんだろうなぁ。んでもまぁ、モチベーション少し復活しました(笑)

 

「平清盛」今後も期待しております!!


平清盛~第26回「平治の乱」

2012-07-02 | NHK大河ドラマ感想

今回はいつにも増して個人的趣味に偏った感想です。

今回の泣き所。

師光@加藤虎ノ介さんの忠犬…
じゃない忠臣っぷりがハンパない(涙)


どんだけ殿のことが好きなんだあんたは!と、思わずTVの前で叫びそうでした(ダンナも一緒に観てるんで叫びはしなかったけど)。穴の中から信西@阿部サダヲさんが「師光、まだそこにおるのであろう?」と声をかけた時に、いきなり涙腺決壊しましたよ…。いやーここ全くノーガードでした、私。そっかぁ…「皆、逃げ延びるがよい」とか信西に言われても、大事な殿をおいてそうそうその場を去るような師光さんじゃないわなぁ…。実はここ数回はもうノベライズに書いてない話で、ストーリーブックで軽くあらすじは分かっている程度で観ているのですが、このあたりの一連の師光とのやりとりは一切省略してあるんで(髷を切って信西に渡すところや西光の名をもらうところも)、てっきり師光も他の従者たちと一緒に逃げのびたんだと思ってました。あさはかだったわー…師光好きな割にまだ行動パターンを把握してないわー…。

そんな、もう忠犬にしか見えない師光さん、穴の中で珍しく弱音を吐く信西を叱咤激励したりして、そばにずっと居てくれてどんだけ信西は心強かっただろう、と私は勝手に思ってたんですが、信西の口から出るのは「清盛殿」のことばかり…ちょっとイラッ(苦笑)。いや、これ私の師光びいきからくる個人的「イラッ」なので、どうかお気になさらずに。

ただ正直、やっぱり信西と清盛の「友情」1本で押してきたのは、なんだか物足りなかったです…。もちょっと前の段階から信西があまりに「いい人」化してきてたんで、こういう単純な人間関係で持っていくしかなくなったとは思いますが…。お互い相手を探りつつ、利用しつつも心のうちは見せ合わず、この回で初めて二人が同じ昔を回想した方がより清盛が助けに行く決心を固めるところが際立ったというか。重盛の言った正論(信西を助けても益はない。このまま助けに行かず、信西が滅ぼされてから反分子を討てばいい。)も、清盛は十分分かっているはずなんですが、一切そういうそぶりは見せなかったもんなぁ…。いきなり月を見上げて懐かしい頃を回想されても、うーん…。もちょっと葛藤とかないんかと。「友情大事!俺は友達を見捨てないぞーーー」な単純な流れはいまいち気持ちがのめり込めませんでした。すみません。

信西の方がひたすら清盛を待ち続けるのは、まぁ百歩譲って分からないでもないので(好みの展開ではないですが)すっかりのめりこんで観ていました。穴から引き出されたあと、不敵に、高らかに哄笑し「我は信西入道ぞ!!」と喉をかき切るその最期の凄まじいシーンはもう本当に息がつまるほどだった…。木の上でその一部始終(おそらく首を落とされるところも)を、一言も声をもらさず涙をこぼしながら見届けた師光と同じ気持ちになってしまってたかもしれません…正直辛かった…。録画を見直すのも辛い。信西@阿部サダヲさん、本当に素晴らしい信西入道でした。歴史に疎い私は今後信西と言えばこの大河の信西さんが頭に浮かぶはず。頼長さまといっしょだな。ああ…なんかどんどん好きな人がいなくなってしまうーーー(涙)

以上、ホントに個人的趣味のみの感想で、申し訳ないです。読んでいただけて感謝致します。


ピンポイント感想。

信頼、経宗、惟方のブラック公家さんたちが怖い、ってかいい感じに気持ち悪い~(笑)特に経宗さんの、お歯黒全開の「ニヤ~~リ」は、夢に出てきそうです…怖いわ~。

完全に「俺、もしかしてヤバイことに巻き込まれちった?」的成親さんの挙動不審な表情も好き…。この人、結局平治の乱後の処罰を逃れるんだよなぁ…ある意味一番こずるいわ。

幽閉された後白河さん、そんな状況にもかかわらず寝そべって(表面上は)悠然と構えてました。不安感全開の上西門院統子さま&白猫さんとの対比が、ただならぬ状況を感じさせ、このシーンなんだか好きなシーンでした。

義朝、なんだか水を得た魚のようになってないかー?やっぱ、肉食系ヒャッハー状態が一番生き生きしてるよね…悲しいけど。

悪源太、義平@波岡一喜さん、再登場ーーー!!いやーーーやっぱカッコいい!悪いわ~~黒いわ~~!すっごくいい表情しますよね、この役者さんは。「ちりとてちん」の時も、単なる憎まれ役ではない、奥の深い演技をなさってましたが。次週で退場?勿体無いな。

これは書くかどうか散々迷いましたが…主役の演技だけが今回ダメダメでした。特に、信西の壮絶な最期のあと、あふちの木にぶら下がる信西の変わり果てた姿を見るあの清盛の表情はありえない…。一気にあそこでドラマの世界から引き戻されて、涙もひいてしまいました。ぶら下がってるのがスイカかなんかにしか見えなくなった。そこに実際存在しない物を、想像力で観客に見せてくれるのが役者じゃないんですかね…。心底がっかりです。いい回だったのにな…しかもあそこはそのあとの義朝への怒りと悲しみも含め、最高の見せ場なのにな。

 

以上、辛口ですが、自分のブログにくらい書いていいよね。異論は受け付けますが議論はしません(笑)次週、本格的に平治の乱突入!なんやかんや言っても、一番のかなめは主役です。がんばれ、色々。


平清盛~第25回「見果てぬ夢」

2012-06-29 | NHK大河ドラマ感想

ううっ。やっぱし1週間経っちゃったかー!

今回の(私的)賛否両論セリフ。

由良「と…父が…」

いやーーー、由良@田中麗奈さん美しかったですね…。義朝にも頼朝にも見守られ、「誇り高き源氏の妻として」息をひきとることができた由良御前。その表情のひとつひとつに、今までの苦労がかいま見えて、それが最期に少しでも報われたことに、やっぱり泣いてしまいました。この大河の女性陣の中では一番好きだったな…。生き方というか、心意気が好きでした。ゆるがない信念のもとに、きっちり自分の役目を果たす、ある意味とても漢っぽい人だったと思います。この人が、この時代男として生まれていたら、何かやらかしてくれたんじゃないかなぁ。この大河しか知らないので、あくまでこのドラマの中での由良御前のお話ですが。…んで、冒頭のフォント大のセリフですが…最初観たとき、一瞬なんて言ったか分からなかったんですよね。で、あ!と気が付いた時には、由良さんの涙がつーーっと落ちて、もう息をひきとってました。なので、何て言ってたのか後日観直して確認…最期の言葉がそれかい!(涙)いくら由良さんの口癖(若い頃の)とはいえ、違和感あるなぁとその時は思ったんですが…。もう一度観直していたら、すごくすんなり心に沁みてきました。あの時の由良さんの目がね、もう現世を見てないんですよ…。どこか遠いところに行ってしまってる。正直このセリフは、脚本に書いてあったら一瞬「ええー?」と思う気がするんですが、役者さんの演技力でここまでリアルに胸にせまってくるものなんだと思いました。
由良御前、どうぞ安らかに…。


で、今回はとにかく信西@阿部サダヲさんに死亡フラグ立ちまくりな回でした…。この1話の中に、一体いくつの「いい人」エピソードが盛り込んであったか…。市井の皆さんにお米とかふるまってる?ところもかなり無理矢理な気がしたし。ちょっと1話の中に入れすぎな感じもしました。前も別件で書いた気がするけど、もちょっとこう…前後の話にばらけさせたらいいのに。亡くなる予定の人が、急にいい人エピが増えるとどうも「段取り」感がしてくるんだよなぁ…、そこが残念。物語に入り込んで観ている時はそんなことはあえて気にしないんですがね。2度目の視聴でそういうことをつらつら思ったりします。清盛との関係も、今回みたいにいかにも仲の良い感じを出すよりも、清盛がまだ心底信西を信じきってないような素振りも入れたほうが良かったよなぁ…前回みたいに。

などと、完璧上から目線な感想ですみません。絶対自分では書けない(あたりまえ)のが分かってての一般人のたわごとなので大目に見てください(笑)

それにしても、今回のラストあたりのドキドキ感はハンパなかったですね~!
2度目観なおしたときは、ラストだけ思わずリピってしまいました。義朝がダークサイドに堕ちて、信頼のところに行くところあたりからのラスト。藤原経宗、惟方の悪~~~い公家顔がなんとも言えませんね…。ちなみに惟方@野間口徹さん、私とダンナの間では「公安くん」と呼ばれています。(「SP 警視庁警備部警護課第四係」で公安の人でインパクト強かったからw)経宗@有薗芳記さんは「龍馬伝」で、海軍操練所の塾頭さんの役で出てらっしゃいましたね、すごくいい味の役者さんです…にしても公家メイク不気味すぎ(笑)この、ダークサイドゾーンからの、「すわ!地震か?」と言うような、信西の算木がカタカタ動き始めるシーン。信西@阿部サダヲさんの不安げな、我に返った(それまでは計算に必死で、意識飛んでたっぽい)表情と相まって、とても緊迫感のある怖いシーンになってました。んで、次週予告!!いい!!この流れが素晴らしい!こういうところがこの大河好きだわやっぱ。

なんか、発泡酒飲みながら酔っぱげて書いてますんで、支離滅裂ですが…さらにめちゃくちゃな一言感想をば!

後白河上皇@松田翔太さん&藤原信頼@塚地武雄さんが、仲睦まじく歌い踊るシーン…わろたw後白河さんは、この豆大福みたいな信頼のどこをそんなに気に入っているんだろう…。なんかふっくらしてて、ぬいぐるみみたいな安心感は一見あるけども(笑)

「こいつ(信頼)、近衛大将にしてやってくんない?」と後白河さんに言われたあとの、信西の顔がすごく良かったですねーー「何言い出すんじゃこいつ!」的なビックリ目。そのあとも冷静に、信頼に嫌味を言いながらやんわり申し出を断る様子も良かった。だけど、信西よりも後白河サマの方が何枚も上手…。全部分かっててのことだからなぁ。信西さん、動揺するのは分かるけど、あの信頼を「長恨歌」の楊貴妃に例えるのは無茶すぎる、つか伝わりにくいだろw

そうそう、2回目視聴で気が付いたんですが!宋から来た僧(ダジャレにあらず)の淡海って人、どっかで見た…と思ったら、昔好きだった劇団「花組芝居」の植本潤さんじゃないですかーーー!!東京や福岡まで芝居観に行ったよ…あの頃はまだ劇団の若手さんだったのに…。劇団以外の舞台や映像でも活躍してるとは知ってたけど、大河でこんなに貫禄のある役で…よよよ(←感動で泣き崩れるの図)。信西との中国語の応酬、カッコ良かったわ~!ホントこの大河、キャスティングがものすごくツボに嵌ります、個人的にw

義朝@玉木宏さん、なんかとても虐げられてる感じが可哀想でした…。やっと、一発奮起したと思ったらダークサイドへまっしぐらだしなぁ。つか、左馬頭って自らが馬の鞍とか磨かなきゃいかんの?そういう、もろブルーカラーなお仕事なのか??

頼朝@中川大志くんの涙がいい!!すごく表情がいいので、何かこう、味方したくなる。源氏がんばれ!この子「家政婦のミタ」の長男役だった子なんですね、ネットで知るまで全く気が付きませんでしたが…なんか合ってるなぁ。もうしばらくこの子でいいよ(笑)

そして!我らが師光@加藤虎ノ介サマーーーー!!拝んでる…拝んでるよ、信西を(涙)どんだけ好きなんだ。ものすごーく心酔してたんやね…。それなのに、ああ…次回がもう涙無しでは観られない気がすんごくする…。

 

かなーり偏った感想で毎度毎度すみません
(しかも1週遅れとか…)

あーーーいよいよ平治の乱かぁ。あと1話くらい先にして欲しかったかなぁ。なんかここ数回は超展開でどどどーーーーっと過ぎていくので、色々勿体無い気がします(笑)


平清盛~第24回「清盛の大一番」

2012-06-18 | NHK大河ドラマ感想

今日の思わずツッコミ。


「YTKY(義朝空気読め)!」

 

いやーー今回あんまり期待してなかった(ある意味息抜き回だと覚悟してた)けど、予想以上に面白かったっすよ!!OPのクレジット見て、演出があの第20回「前夜の決断」の時の佐々木善春さん(『新選組血風録』でもおなじみ)だったので、お?これは…と高まった、期待どおりでした。この人の演出回って、場面転換がスムーズですごく見やすいし、静かな緊迫感というか「次何やるのかわかんない」感が色んな場面で感じられて面白い(笑)もちろん脚本もいいのでしょうが。

そんでもって!清盛@松山ケンイチさんがイイじゃーないですか!過去に散々ぼろくそ言ってすみません、土下座して謝ります。上にも書いたけど「次何やるかわかんない」感じは、清盛が一番出てましたね~。折々の表情が読み取れない(いい意味で)。前からやってたあのニヤニヤ(←ほめてます)が今回はなんか不気味な感じで良かったわ~。特に太宰府に行って太宰少弐の原田種直@蟹江一平さん(えっ?蟹江敬三さんの息子さん?!)に会うところのニヤニヤ。説明は全部盛国@上川隆也さんがやってくれるので、「組織の首領(ドン)」って感じが出てて良かった。兎丸達を連れてやっぱりニヤニヤ顔で来た時は「ヤクザか!」と思わず突っ込みました(笑)そういやあの場面、何か部屋を覗き込むところがむっちゃ可愛かったな清盛…いや、可愛いという表現と「組織のドン」は一致しちゃおかしいか(笑)まぁでも可愛かったっす!

あと、「嫁になる人に何の不満もないけど(むしろ一目ぼれだけど)、叔父上殺させた信西なんかとしれっと組んで仲良く仕事してるような父上の言うとおりにするのは、やだ!」と駄々をこねる(まぁ気持ちは分かる)重盛(本役)@窪田正孝くんに、やっぱりニヤニヤ顔で近づいて、庭に放り投げ「つべこべ言わずにさっさと子供でも作れ、ゴルァ」と言う清盛も良かったですね~。第一部の中二病っぷりがあってこその「成長したな…」感でした。そういや、家貞@中村梅雀さんが盛国に「成長したな」みたいなことを言うシーンがあったけど、思わず「いや、盛国はもともとこんなだった、大人だった、漁師の頃からデキた人だった…」とTV前で呟いてしまったよ(笑)

そんな、目覚しい成長っぷりを見せつける清盛に対して、何かオーラが全く消えてしまい、為義さんが乗り移ったのかと思うほど、情けない姿をさらす義朝@玉木宏さん…。「出世のために親父まで斬ったのに、未だに従五位上、左馬頭どまり…ププッ」と陰口(モロに由良さんも聞いてたな…)叩かれる姿は哀れでした。しかも、冒頭にも書いたけど

空気読め、義朝。

相撲節会の準備で大わらわな信西の前にのこのこ出て行って「信西入道様、私に相応の国をおあたえくださりませ。せめて清盛と同等の官位を~」と縋りつくなんて…、昔のあのイケイケなパワフルな肉食男子の面影は全くなし。プライドも何もなし。まぁあそこはもう由良のことを思い、必死だったのだろうけど、それにしてもみじめ過ぎる…。為義さんも泣いてるよ、きっと(涙)源氏びいきな鬼若@青木崇高さんが見ても泣くな、きっと…ってか、今日は鬼若さすがに出番なかったか(笑)

今回は、保元の乱→怒涛の戦後処理→平治の乱の合間の、ちょっと骨休め回になるかと思っていましたが、依然として気を抜く暇のない、見せ場盛り沢山な回でした。ノベライズも先週分で終わっているので、ストーリーブック後編は読んだのですが、ノベライズに比べるとかなりあらすじっぽくしか載ってないんですね。なので、すごくワクワク感がありました。…いや、ノベライズ読んでても毎回ワクワクしてますがね、やっぱ先を知らないほうが面白いわ(あたりまえw)

ただ、今回は泣き疲れずにすんだので、それはホッとしたかな(笑)
たまにはこういう回も必要だなぁ。

 

と、いうわけで、ピンポイント感想。

崇徳上皇@井浦新サマがついにうどん県に配流に…(涙)うう…やっぱり美しい。この人、目がねすんごい綺麗。痛ましいというか、小動物のような黒目ね。鹿とか(鹿は小動物じゃない)。んでもって、またしてもいきなり登場する西行@ブチョオ…じゃない藤木直人さん!!何しにきたー今更~!と思ってたら、ちゃんとあの歌を詠んでいた。「瀬をはやみ…」(涙)。「逢はむとぞ思ふ…」と同じく口にする上皇様…おいたわしい。ん?NHK高松放送局のサイトの井浦さんインタビューによると、あの西行は同じ場所に居て見送ってるんじゃなく、別の場所でシンクロしてるらしい!うう…なんか、余計切ない。つか逢いに行ってやれよ、西行(涙)

後白河@松田翔太さんのご子息、守仁親王@冨浦智嗣さん。むっちゃ声が甲高い!女の子かと思ったわ…いやまて、この子どっかで…?と思ったら、以前観た映画「大鹿村騒動記」に出てたライオン君でした(笑)インパクト強いよな~この子は。いや、この役ぴったりだわ。21歳だそうだけど、なぜにあのハイトーンヴォイス。好きですけど(笑)

頼盛@西島隆弘くん、さすがのAAA。ダンスのキレが一味違う!!

信西の前回の涙(と「私も心中で太刀をふるってる!」)は、今回の流れ見てるとやっぱ必要だったかもなぁ…と思ったり思わなかったり…もやっとする~。でもあれがないと、今回どう見ても清盛悪役だもんな(笑)うん、まぁ必要だったということで。(でもちょっと今回、あまりにいい人感がちょっと鼻についた…かもしんない)

信西さんにくっついてて、なんかてきぱきお仕事なさったり、信西をたずねてきた義朝に応対して追い返したり、ガンつけたりwと、何かと良く働く我らが師光@加藤虎ノ介山ちゃん!今日も眼光が素敵でした。成親@吉沢悠さんと見分けがつかないと一部で言われてるらしいですが、いい人ぶってんのが成親、清盛にストレートに文句言いそうなのが師光さんです…てか清盛と話さないと分からんかこれじゃ(笑)

由良さん…次回退場っすかね(涙)気苦労の多い人生だよなぁ…最初登場した頃はあんなにツンツン(たまにデレ)していたのに…。せめて義朝にしっかり看取られて欲しい…。

 

次週から平治の乱に向けてまた激流に飲まれていく人々…。

タオル片手視聴復活なのかーー?!


平清盛~第23回「叔父を斬る」

2012-06-10 | NHK大河ドラマ感想

すみませんーーすみませんーーーー!
毎度毎度の「手の平返し」をどうかお許しください…。

 

平清盛@松山ケンイチさんはやれば出来る子!!!


うん!なかなかいいんじゃないですかーーー?!(←何様か)
前回の感想(今日の夕方書いたんだけどw)にも書いたけど、今回はとにかく内容で泣かされるのは間違いないけど、その精神面の葛藤の凄まじさにおいて清盛(の中の人)がやはり一番のネック…と、内心心配しておったのです。正直「保元の乱」でも、どうも他の人に比べて、迫力にかけるというか…「そこはその表情(や言い回し)じゃないだろう…」ってがっかりさせられるところが結構あったので。いいとこももちろんあったんですがね。

いや、正直すまんかった(何回書いたかw)。

ノベで読んだ時のイメージどおりというか、ちゃんと役を消化してる気がしました。初めて最初から最後まで清盛の心情にピタリと沿うことが出来た気がする…。


特に後白河帝に招かれた宴で、内心の煮えたぎるような怒りを押し殺して、お礼の言葉を述べるところ。

清盛「…こたびはかように華々しき宴の場にお招きいただき、身にあまるほまれにござります。今後ともお導きいただけまするよう、お願い申し上げまする…」

引きちぎられそうな心を押し隠し、涙を溜めながらも決してこぼさず、ゆっくりと震える声でしかし決然とひとつひとつ言葉を発する姿が、以前の忠盛の姿と完全にシンクロしてました。
忠盛が武士で初めての殿上人となり、家成さま主催の宴で舞を舞うときに忠道ら公家に散々にバカにされ、いびられ、恥をかかされたあとのこの言葉。

忠盛「未熟な舞にてとんだお目汚しとなり、申し訳ござりませぬ。皆様のお言葉を肝に銘じ、ますます精進いたします」

ありし日の忠盛の姿。そしてそれを見ていた清盛はその時、なぜ父がそこまで卑屈に「皇家の犬」としての立場に甘んじているのか全く理解できなかったんだよな~。その後忠盛の心中を知り、頭では分かっていたはずでも心では分かっていなかった。その頃の若さや浅はかさからの今回の成長ぶり。

ううーーー感慨深いというか、これまで観てきて良かったよーーーーー!!。゜(ノД`)゜。


今回は他のシーンもかなり、この第4回「殿上の闇討ち」とのシンクロ部分が多かったですね。もちろんあの回を観ていなくても、話の筋は分かるのですが、観ていた人には「ああーーーーー!これに繋がるのか…(涙)」という、一種のカタルシスにも似た感覚が味わえるという…やっぱ好きだわこの大河!!(←伏線好き)

一番思い出したのはやはり

「はよう大人になり強い武者となって、父上をお守りしとうござります」

と、鬼武者(頼朝)が義朝に言うところ。その言葉に涙し、我が子を抱きしめる義朝、そしてその二人の姿を見守りながらそっと傍らで涙を流す、正清。

義朝もまったく同じことを、父為義にかつて言ってたんでした…「強くなって、父上をお守りいたします」と。そして、今回その父をどうしても斬ることは出来ず、「そんなヘタレの分際で我らの父を父と呼ぶな!」とまで頼賢に言われ、失意のどん底にいた義朝の心に、頼朝のこの言葉はどれだけ沁みたかと思うと、もう涙が止まらんかったです…(ってかこの頃にはもう泣きすぎて涙も枯れてたね)。何気に、以前はそれを見ていた通清さんがやはり息子と同じように傍らで嬉しさに泣いていたんでしたね…。ズルい、この展開(もちろんいい意味で)。

っつか、泣くために観ているわけではないんだが、ここ数回は毎回タオル必須なのはどういうこっちゃー!!


もちろん、とにかく今回はもう…忠正おじ@豊原功補さんと為義@小日向文世さんに号泣させられました…。

信西から斬首を言い渡され、帰宅した義朝の目に入る、年老いた為義の小さな姿。穏やかな達観したような物言いや表情、とにかく為義さん見るのがもう辛かったな…。どうしても父を斬ることの出来ない息子に「泣かずともよい、もうよい、義朝…」と、優しい父の表情で言うくだりも…辛かったです。義朝がまるで小さな子供のようでした。ノベでは、このあと正清が髭切の太刀を拾い上げるのをみた為義が小さくうなずく、というくだりが書いてあるので、為義さんのあの表情はもう全てを達観した末の、何の苦しみも迷いもない純粋に可愛い息子を思う父の表情だと信じたいです。

頼賢たち息子が、「我らの父を父と呼ぶな」と義朝をののしったあと、一斉に読経を始めるシーンは鳥肌が立ちました…。

 

そして、忠正おじ。

「決して一門を恨むでない。恨むならこの父を恨め」

と、息子たちに告げるくだりで、思わず嗚咽が漏れましたよ…。本当に、本当にこの人は平氏一門を大事に思ってきたんだよなぁ…これまで一貫して。それでも、息子達まで巻き添えにしてしまうことには、やはり親として身を引きちぎられる思いだっただろうなと、この時の表情を見て思いました…。息子達もなんというけなげさ…辛い。

そして清盛への

「兄上はまちごうておったと!あんな赤子を引き取ったゆえ一門は滅んだと!言うて欲しいかーっ!!」

の絶叫。

「斬らぬか!清盛ーーーっ!!」

清盛が宋剣を振り下ろす鈍い音。


…血は一切見せず、前のめりに倒れた忠正の姿も、決してはっきりとは映っていなかったけれども、凄惨で悲壮感あふれる映像でした…。そしてその後の息子達の言葉も。

「清盛様、我らも早う斬ってくださりませ。父上のお姿が見えるうちに、あとを追いとうござります」

…鬱(涙)

ノベではその後4人の息子を斬った清盛が川までふらふらと歩いていき、嘔吐するくだりがあるのですが、そこはさすがに放送ではカットされてました…。いやもう十分です、これで…。

 

放送後、ちょっとtwitterのTLを見ていたら、フォローしている平忠正botがこう呟いてました…。

「兄上!よかったのう…よかったのう。ずっと願うてきたことなのじゃ。兄上が殿上人となり、平氏の地位を高める…わしはその支えとなって働き、その地位を揺るがぬものとする…それがわしの願い続けた平氏の姿じゃ」
(第4話「殿上の闇討ち」より)

…。

不覚にもまた泣いてしまったじゃないかよ(号泣)



この流れからの~~ちと強引な一言感想。

信西@阿部サダヲさんにも泣かされたよ…くっそー。完全ブラック化じゃないんだね(涙)前回の頼長さんの日記読む下りで分かってたけど。ノベでは師光から「全部仕組んでたでしょ」と言われたあと、否定せずかすかに笑う信西、になってるんだけど…まさか泣くとは。フェイントじゃーーー!!清盛に「刀をふるったことのない者が気楽なことを言うな!」ってののしられたとこの「私も心で刀をふるっているのだ!」の所も、大幅改変でした。ノベでは一切そういうところはないんだよ~~。カットだけじゃなく、こういう付け加え改変もあるんだなぁ…。真っ黒信西も見てみたかった気も(笑)

その(どの?)師光@加藤虎ノ介さま!!!今回、えらい説明セリフでしたが、淡々と語ってて良かったわ~~。「師光はどこまでもついて参りまする」にはちと萌えたw

その師光さんと義兄弟の成親@吉沢悠さん。ウソ泣きかっ!!!w師光よりも更に黒い気がする…。二人の親の(師光は養子だけど)家成卿はあんなに、あんなに平氏一門に良くしてくれてたのにーーー(涙)前回の感想に書き忘れたけど、前回清盛が「家成様は平氏に良くしてくれてたよねーー」みたいなちょっとどうかと思う発言をしていた時の「私にもそうせよと?」と冷たく言い放った師光といい、この息子ペアはどうも清盛が心底嫌いらしいです。たぶん(勝手な想像)家成卿の心労をいつも見ていたからじゃないかなぁ…清盛の傍若無人さって、だいぶ家成さんがフォローしてきたよね…ちったぁ恩を知れ、という思いがあるはず!

そして、その二人ほど黒くはないけど、非常に俗物で退廃的で全く信用できない感じの信頼@塚地武雄さん…。後白河さんに清盛がお礼の言葉を述べてたシーン…後ろでむっちゃ楽しげに踊ってた!!!(爆笑)というか、顔がアップになっただけで笑ってしまう、いや、でもナイスキャスティングです(笑)

後白河@松田翔太さん…相変わらずのもののけクォリティです…。



ああーーーなんかもう放心状態だ…。保元の乱前後のここ4回はもう…神回ばかりでした。
でも、次々と思い入れの強い役の人達がいなくなるのは寂しいなぁ…。
そして、清盛。
どうかこのまま、精進してってください。頼みます。(←だから何様かとw)


平清盛~第22回「勝利の代償」

2012-06-06 | NHK大河ドラマ感想

本放送が終わって、翌日…いやその次の日あたりまで、リアルで脳裏に焼きついて離れなかった映像。

頼長さまの、無念の涙。


はらはらはら…とこぼれる涙、ってああいうのを言うのか。父、忠実さまのもとに、見るも無残な瀕死の状態でたどり着いたのにも関わらず、拒絶され絶望し、「父上…」と呟きながら、あとからあとから流れてくるあの涙は、ドラマが終わっても脳裏に浮かんできて、知らず知らずこちらの涙が出るほどのインパクトでした。山本耕史さんの演技が凄まじすぎる…。もしこれ、子供の頃観ていたら軽くトラウマになるレベル(矢が刺さるところ・舌を噛み切るところ含め)。この放送の数日前にNHKであった「歴史秘話ヒストリア」は、頼長さまの回の再放送だったので、それを観て事前に色んなネタバレが頭に入ってた…というか普通にヒストリアでも泣いた私なのですが、この本放送観て、そんなネタバレは何の影響もないほどの役者魂というか、神演技にすっかり魂奪われました。

山本耕史さん凄まじすぎる。(大事なことなので2回)

この大河に初登場した時から、強烈な個性でしっかり藤原頼長という役柄を印象付けていたのですが、私がtwitterで友達と話す時などは、中の人のことは「副長」呼びをしていたんですよね。まぁ、山本クンと言えば、やはり「新選組!」の土方副長のイメージががっつりついていたんで。でも、なんだかもう副長とは今後しばらく呼べないと思うわ…。大河で、こんだけぴったりのハマリ役が二役もあるなんて凄い!

はぁ…それにしても、冒頭から首に矢を受ける頼長さまとか、すんごい濃い構成だったんだ、今回…。

信西が廃墟と化した頼長の屋敷に行き、日記を繰るところも大泣きでしたね…。(ヒストリアでもこの日記の、二人の息子にあてたまるで遺言のような訓戒が、最後のほうで紹介されたのですが、あの時も泣けて泣けて仕方なかったです。)


以下ちょこっとノベ引用。

 「…豪華な衣服や家来の数を求めるな。忠勤に励み、それで人に嘲られても恥じるな。忠を尽くし、決して報いを求めるな。努めよや、努めよや。いつか私が死んだあと、私を恋しく思うたならば朝廷に参るがよい。わが魂はきっとそこにとどまっておるゆえ。そこでそなたたちがよき国づくりをするを見守っておるゆえな。」

信西は熱く潤んだ目頭を抑えた。
頼長は碩学を誇り、綱紀粛正に邁進した。信西と道を違え、強引な手腕で人の恨みを買いはしたが、政一筋に生きた頼長の志や知識は朝廷で生かされなくてはならない。

信西は日記を閉じて顔を上げた。決然とした目をしていた。

(「平清盛」ノベライズ2巻より)



…いかん、書いてて泣けた



頼長の無念の想いを、信西がひそかに受け止め更なる自分の信念への糧にした、いい場面だったと思います。この後、黒信西が更に真っ黒になり、頼長の比ではない憎まれ役になっていくことが、すんなりと受け入れられそうな気持ちになりました。


頼長さま、退場…。喪失感デカい(涙)


そして、共に今回で(おそらく)退場となった父忠実さまと、白鸚鵡くん…。あのシーンももう、涙無しでは観られませんでした。「我が子よーーーーー!!」の絶叫は、しばらく耳に残って離れなかったです。ノベライズではもっと静かな悲しみのシーンに思えたのですが、実際にこのドラマの中では、あの悲痛な叫びがリアルでした。

藤原頼長@山本耕史さん、藤原忠実@國村隼さん、白鸚鵡くん(&美術・小道具スタッフさん)本当に、心に残る名シーンをありがとうございました。


そして、悲痛と言えば、マイラバ崇徳上皇さま…。

険しい山道、輿を降り

「もうよい。私をここへ捨て置き、そなたたちはどこへなりと落ちのび、命を全うせよ…」

と、護衛の武士に声をかける上皇様。
ってか…裸足だし(涙)

「…教長…出家がしたい。」

「おそれながら、今は僧も剃刀も思うようになりませぬ。…お望みをかなえることはできませぬ」

「なんと、…なんと思うままにならぬわが一生よ。生まれてよりこの方。なにひとつ。なにひとつ…(笑う)」

笑いはいつしか嗚咽へと変わり…。


ううーーーーーー。
見ていられない感満載…。上皇さまの中の人、井浦新さん、本当にこの悲運の上皇様にシンクロしてる気がします。何かこう、まとっている雰囲気が浮世離れしていて、儚く美しすぎる…。決してそんな女々しいビジュアルではないのになぁ…なんだろうこの透明感。
教長さんもねーーもう、この人ってば上皇様の痛みを一緒に感じてるよね…。「僧も剃刀もない」って告げるくだりの、言い方が切なく哀しすぎました。

それと、今回はそんなに出番なかったのに、すごく心に残ってる為義さん。
特に、由良さんから義朝が殿上人となったことを知らされた時の、なんともいえない嬉しそうな、けれど哀しげな複雑な表情は秀逸!!!1話から今までの親子エピソードをこつこつと積み上げてきた上でしか出せない表情でした。観ているこちらの気持ちも含めて。

とにかく、今回は敗軍の将の皆様に完全にタマシイ持っていかれました…。 

 

というわけで今回は(も)息つく暇もないほどの怒涛の展開というかすんごい濃い内容で、一言感想はちょっと書けそうにありません…。

と、あーーーー一箇所息継ぎできるとこあった!

義朝と清盛のロッカールーム(違)での会話。


「終わったーー終わったのだー」


…なんかね、あそこだけは命のやりとりをした戦のあとじゃなくて、高校総体かなんかが終わったあと?みたいな、緊迫感のなさを感じました(って、高校生に失礼だ)。まぁ全体から見ればほどよい息抜きシーンだったのかなぁ。「友切」のツンデレ義朝も含め…。



とりあえず、主役清盛がんばれ。だいぶがんばれ。死ぬ気でがんばれ。


さて、第23回「叔父を斬る」。清盛(の中の人)の正念場だと思います。これだけの見せ場をモノに出来なかったら、役者としてどうなんよ?と言いたいほどの、凄まじいシーンです(ノベ読む限り)。忠正おじ@豊原功補さんはもう全身全霊でこのシーンをやってるだろうと、容易に想像つくんで、とにかく。

清盛(の中の人)にかかってます。


平清盛~第21回「保元の乱」

2012-06-03 | NHK大河ドラマ感想

土曜日の再放送もオンタイムで観ました。
(もちろん本放送は視聴済み)

第1話からがっつり観てきて良かった(感涙)

いやーー、これやっぱ名作だと思うよ。視聴率は関係ないんじゃないか?ってか、オンタイムで観れなくて、録画してる人もかなりいると思うし、今からどんな見当違いのテコ入れしたって、今まで観てなかった人はもう今更観ないだろうな、ってことだけは分かる。逆に今まで観続けてた人は、前回・今回の放送で「観てきて良かったーー!」って思ったんじゃないかと…(私個人の願望も込みです)。人物関係や時代背景の複雑さと脚本の伏線の張り巡らせ方が、ながら見とか一見さんを拒んでしまう事態になってしまったのはちょっともったいないけど、これが好きな人にはもうたまらん大河ですよ!他のドラマじゃ替えが効かん(笑)いやーもう、視聴率気にしないで、このままの路線でいってください、頼みます。←これも何回書いたか分からんw

そのぐらい、今回も何度観ても見入ってしまう、素晴らしい回でした。
正直言うと、本放送観た直後は少し期待してた盛り上がりとは違うパターンで、ちょっと物足りなさもあったのですが、再放送観たらなんか最初観た時より感動してしまったぞ。

特に、鎌田通清が息子をかばって為朝のバズーカ砲…もとい、矢に射抜かれ、瀕死の状態で為義さんに戦況を報告にくるあたりからの流れはもう…、何度観ても本気で泣ける。

 

為義「通清!戦況はいかに」

通清はきちんと膝を折って報告する。

「劣勢をものともせず、いずれの門も見事に守りかためておりまする。とりわけ八郎為朝様は獅子奮迅のお働き…」

通清は苦しげに一度息をついだ。

「また賀茂の河原では頼賢様と義朝様がいずれ劣らぬ戦いぶり。殿。ご安心なされませ。殿がお育ての若武者らはみな…、立派なもののふにお育ちなされてござります」

為義が異変に気づいた。

「通清」

「源氏の世は。きっと。来まする」

通清は前のめりに倒れ、そのまま息絶えた。

(「平清盛」ノベライズ2巻より)


もうね…ベタっちゃ、ベタなんですけどね。ここノベライズ先に読みながら、涙鼻水止まらんかったです、まじで。なのに、放送観たらさらに観ただけ泣いてしまう…。通清さんの中の人@金田明夫さんがすごいです、本当に。口調はしっかりしているのに、呼吸が止まりそうなまさに瀕死状態、目も光がなくなってて…。で、その瀕死状態にありながらも、今まで為義とともに見守ってきた源氏の子らの奮闘ぶりを敵味方関係なく、嬉しげに、凛とした佇まいで報告するんですよ…忠臣や、武士の鑑や…(大泣き)

そんで、その通清の亡骸をそっと横たえ、怒り(その怒りは義朝へだけでなくおそらく不甲斐ない自分への怒りも含め)と、もののふとしての興奮に打ち震えながら、立ち上がった為義に向かって、鸚鵡の籠を抱きかかえ情けない声を上げる頼長様…。

為義 「黙れ!戦を知らぬ者は耳を塞いで、時の過ぎるのを待っておれ!!」

む、む、むっちゃくちゃカッコいいです為義さん…(号泣)それに、コクコクと頷く可愛い頼長さまに見惚れる間もなく、もう何と表現していいか分からない「ドヒェラアァァ~~」みたいな声を上げて、義朝に突っ込んでいく、老父為義さん…。

…辛くてたまらんわ、この親子の戦いは。為義さんが年老いてて、どう見ても義朝にかなわなさそうにも関わらず、気迫で負けている義朝。昔「父上を守るために、強くなる」と義朝が言った時も、東国修行から帰ってきた時も、本当に嬉しそうに息子を出迎えた為義さん…。あれ思い出すと涙が出てきてなぁ…私も年だな。

ホントに、なんでこうなった源氏(涙)
そして、これからもっと辛い運命が…。

というわけで、再放送まで観ての感想は

源氏アゲ

でした
鬼若@青木崇高さんと、私、今きっと同じ気持ち~~~~!!w



それにしても今回は(も)、それぞれの人物にそれぞれのドラマが展開してて、ホント息つく暇もなかったっす。
キャラ個別感想~。

なんといっても、前回今回で私が一番ときめいたのは…鎮西八郎為朝@橋本さとしさんです(笑)メカニックなキャラクター造形も凄いけど、とにかくその太い声と圧倒的な強さを醸しだす佇まい&セリフの様式美みたいなのがあいまって、忘れられないキャラになりました。「鎮西八郎が矢を馳走せん!」とか、カッコよすぎ!それにあの矢!鎧ごと身体貫通するとか…ぜったい素材が他の人のと違う、超合金ニューZ(懐)とかで出来てるに違いない、とダンナと話しておりましたwもう出番ないのかなぁ…寂しいわ。

軍議シーン、孫子の解釈の違いから、信西と相対する致命的な作戦ミスを促してしまった頼長サマ…。基本、(あの白いおみ足に象徴されるように)育ちがいいのよねぇ…やっぱし。藤原摂関家のお坊ちゃんだもんね。頭脳戦だけなら勝てたのかも知れないけど所詮机上の空論止まり。なりゆきとはいえ、宋船とかに拉致されたり荷車に忍び込んで旅したり、修羅場を一応くぐってきた信西のほうが数枚上手だったようです。あの軍議シーンはノベライズでは完全に分けて書いてあるけど、ドラマでは2つのシーンが交差してて、更に緊迫感があって面白かったな。

その軍議シーンで、一瞬の逡巡のあと、「…左大臣の申すに従え」と、弱々しく賜ったマイラバ崇徳さま(涙)今回、崇徳さまの「流され体質」が完全に露呈し、見ていて哀れでなりませんでした。この人、あんまり恨んでる感じには見えないよね…ひたすら周りに流されているような気がする。「そなたのごとき者を頼った朕が愚かであった…」と、頼長を見下ろすシーンも、ただ自分の不甲斐なさ、力のなさを悔いているように見えました。頼長を責める感じではなかったな…。それにしてもひたすら哀しい、崇徳さま。次週、敗走シーン全編カットなく放映ヨロシクお願いします!(懇願)

信西ブラック化、とどまるところを知らず!ってか、黒くなってますますその可愛らしい猫目が輝きを増しているぞーーー!「下野守は愚か者である(略)…即刻火をかけよ!」の時のあの目の輝き、声の高揚感。素晴らしい!サダヲさん、やっぱり好きな役者さんだ!
(以前、私がサダヲさんに関してちょこっと書いた記事→「サダヲさん

その信西にぴったりと寄り添い、いつも的確な言葉を投げかける、赤い衣装の師光@加藤虎ノ介さん。今回も短い出番でしたがすんごい突っ込みでした。「殿もお人が悪い。あれでは少しばかり、下野守が気の毒にござりまする。」(これノベでは「安芸守」になってたけど誤植?それとも、あえて変えてきたんかな?)信西の思惑や、義朝、清盛の性格、など全て見抜いた上での一言だよねぇ…。この切れ者二人、並ぶと二人とも猫目(笑)好きだわー。

えーと、ここまで全然主役周りに触れてないな(苦笑)忠正おじ、素晴らしかったです。これまでの清盛に対する複雑な想いの吐露、戦いながらその鬱憤を吐き出すかのシーンは、息詰まる迫力でした。戦いつつベラベラしゃべる、っていう(個人的には嫌いな)パターンはあの海賊回でもあったのですが、さすがに今回は役者が違ったせいか、緊迫感にあふれてました。清盛、気迫で完全に負けてるで~叔父さんに(涙)

で、結構冗長に感じた前述のシーン、視聴者と同じようにしびれを切らした兎丸が今回いい味出してましたね(笑)「いつまでチンタラやっとんねん」て感じで(笑)まぁね…、夜討ちのくせにすっかり夜が明けてるしね…。よくあそこまで皆ただじっと見守ったと思うわ、逆に。丸太ン棒で扉をぶち破り、嬉々として乗り込む兎丸がなかなか可愛かった。つくづく戦好きなんやね~アンタは(笑)

あと、忘れてた!!後白河さんのアジテーションはすっごく良かったですね~~。いまいち棒読みっぽい中の人(松田翔太さん)ですが、なんか佇まいとあの目力にえもいわれぬ迫力とオーラがあって、あの役にピタリとハマっています。あの扇動なら、武士はいきり立つわ~~。説得力ありました。私も、気分が高揚したもん(笑)

女たち…みんな切なかったな。戦いに際して、祈ることしか、やはり出来ないのですよね…(涙)

つーーーわけでっ!!!実は保元の乱は、戦後処理のほうがが悲惨なドラマなんですね~。このあと2話かけてやりますからね…。正直、女性受けはどんどんしなくなってると思いますよ~。源氏親子の行く末&忠正と清盛の行く末、をしっかり見届けようと思います…辛いけど


平清盛~第20回「前夜の決断」

2012-05-24 | NHK大河ドラマ感想

あーーーーもーーー泣けて泣けていかんわ…この大河!

ノベライズ2巻は、鼻水涙まみれで読んだのだと前回の感想にも書きましたが、映像になると更に感動度アップ。音楽もいいし、今回映像もなんだかいつもにもまして凝ってて良かった!そして何より、役者の皆さんが…もう皆、魂の演技炸裂!!ほんでもって、保元の乱に向けてのカウントダウンみたいな日時表記。あれが、更にドキドキ感を盛り上げます。

…なんか今回の演出、今までで一番好きなんだけど…、誰だろう?と思ったら!!!

あの『新選組血風録』の第9回「謀略の嵐」と第10回「油小路の決闘」を演出した、佐々木善春さんという方だったんですね!(←某巨大掲示板情報)うおーーーーなんかすっごく鳥肌立った!あの2話もどちらも神回だったんですよね~。今回の大河では初演出みたいですね。でもきっと次もこの人だと思う。いやー見応えあるわ~。放送が待ちきれんわ!

というわけで「平清盛」ドラマ自体も、清盛も、ついに覚醒!!
第一部で時折絶望しつつも、かかさず視聴してきた甲斐がありました。


今回のMVP親子。

鎌田道清「正清、やっかいな殿を見捨てられぬは、わし譲りじゃのう」

いやー鎌田親子に泣かされました…。いつもそれぞれ源氏のダメ義さんと義朝さんにぴったり寄り添い、影になり日向になり支えてきたこの忠臣親子ですが、もうなんか胸がきゅんとなるほどカッコよいし!惚れた!!特に、お父ちゃんの方!!道清(金田明夫)さーーーん!なんという優しげな切ない顔で息子を見るのでしょうか…。この大河では色んな父と子の関係(確執もあり)が描かれてますが、この親子は本当に自分達のやるべきことをふまえた上での親子の関係性が確立してて、すごく我を殺さねばいけないところが見てて切ない…。更にノベライズ読んじゃってるんで、今後の展開を思うとドつぼにハマります…(涙)でも、見届けなきゃね…うん。

上のシーンのあと、義朝のところに戻った正清に、義朝がかける言葉ももうたまらんかった!!

義朝「…遅いではないか!主に恥をかかすでない。」

最強のツンデレ(笑)義朝、こういうセリフがばちっと決まりますなぁ~。ああーなんかすっごく武士の世界だ…カッコええ。

カッコええといえば、由良さんもすんごく今回武士の妻という感じで、良かったっすね。出陣前の義朝に、実の父や兄弟身内と戦うなんてそれでよいのですか?などと、甘ちゃんな言葉をかける常盤に対し、すっと袂で受けた友切の太刀を差し出し

由良「今こそお志を遂げる時。存分にお働きくださりませ。」

と、涙を堪え凛とした表情で夫を送り出そうとする由良。
いやーーーこれはもう、この場合の正しい妻のあり方でしょう!少なくとも私はこういうのが見たくて大河観てます(笑)現代の価値観とか持ち込まない方が絶対いい(去年の大河は舞台が戦国時代のくせに、この常盤みたいな主役だったんで、がっかりして途中で視聴やめましたw)大体『自分のいるここじゃないどこか』に連れてってもらうために私は小説やドラマや映画観てるんですから。その世界の価値観はしっかり描いて欲しいです。無理矢理現代の価値観にしちゃったら、歴史上の人物の行動にひずみが出てくるのはあたりまえなので。

あっ、熱く語ってしまった(笑)

それにしても、冒頭にも書きましたが今回は清盛の豹変が半端なかったなー。ちょっと人格が変わったか?とまで思えるような策士っぷり。大体、帝方と上皇方どちらにつくかはっきりさせないのは「恩賞をつりあげるため」なんて発想、いつからしてたんだろう…。前回、自分の守るべきもののために上皇に剣をつきつけたあと、そういうクールな物の考え方になってきたのかしらん…まぁそれはどれで目覚しい覚醒っぷりで嬉しいんですが。ってか、何よりこのキャラクターのほうが、松ケンにホント似合ってる~。惚れ惚れしますわ。(出たよ、手の平返しw)
これからもちょっとダークな雰囲気を醸しつつ、平氏一門を何よりも大事に思う清盛でいて欲しいです。

あーーそうだ、平氏一門を大事に思うといえば…今回のMVPはもう一人いた!!

忠正おじ「清盛、わしとお前の間に、絆などはなっからないわ。」

うわーーーーーーん!辛すぎるよ、忠正さん!この言葉を呟きながらちょっとだけ微笑んでいたのは、こういう形でしか表現できない(することができない)、清盛へのある意味親愛の情にも似た思いだろうなぁ…。そして、今までどうしても清盛に身内としての愛情を持てなかった気持ちと、兄忠正の想いを継いでいる清盛を認めたい気持ちの葛藤に、こういう形で終止符を打てることへの開放感か。

ああ…保元の乱、ついに来ちゃうよ…。


一言感想。

前回の続き、上皇の去ったあと、なぜかふらりと清盛の前に現れた西行…一句詠んでましたな。結局、「お守りします」とか言ってた割にはあれ以来マイラバ崇徳さんのことは完全スルーだったね…西行。…イマサラナニシニキターーー(涙)

その後、濡れそぼった頼長さんと同じく濡れそぼった崇徳さんの2ショット…なんかこう…綺麗で儚くて哀れをさそうわー…。でもそのあと、例によって悪魔の囁きモードに入る頼長さま。御簾越しの表情がコワいっす…。崇徳さんが、まんまと術中にハマってるようでこれまた哀しい…この方、基本的に乗せられやすいタイプだと思います(涙)

後白河さま、相変わらずの挑発モード全開!妖しさMAX!松田翔太さん、この役ってぴったりハマってるよなぁ…。清盛との会話シーンは、清盛の抑えた口調も含めすごく好きです。

時子、疎開先に源氏物語を持っていく(笑)なごむわ~相変わらずw

頼盛…

師光さん、ちょこっと出た!セリフなし!鬼若、色んなとこに出没してた(笑)あのお掃除セットはいつ武器にかわるのだろうか…。

ラストあたりでタルカス!!血沸き肉踊る~~~♪




予告…何かもう色々と…号泣の予感。

次回「保元の乱」
はよ来いっ!!


平清盛~第19回「鳥羽院の遺言」

2012-05-24 | NHK大河ドラマ感想

…2週間ほど遅れの更新になってしまいました。
ちなみにこれ第19回感想です、って…ダメダメじゃん!
けど、それと相反するように大河がむっっちゃ面白くなってきたーーーー!!


今回のせつなすワード…(´・ω・`)


説是我子

今回は、第一部をぐぐーーーっと血管演技(どんなんやw)でひっぱってきた、鳥羽院最期の回でした…。なんだか、全体的に「鳥羽ちゃんお年を召したのね…」と切なくなるシーンが多く、極端な話今までのどの回より、鳥羽ちゃんの勢いがなかった。老いは悲しい。でも得子に見守られ一面の菊の花の中眠るような静かなお顔を見てこちらもなんだかホッとしました。これからの争いごとにはもう巻きこまれずにすむのよねぇ、と。(ところでこの場合の菊は、得子さんを象徴する花ってことでなく単に葬送の花という意味合いでいいのかな?)鳥羽法皇@三上博さま、本当に素晴らしかったです。この人なくしてここまでの「平清盛」は決して語れませんでした。忠盛さんと並んで第一部の主役と言ってもいいと思います。どうぞ安らかに…。

しかし、目の離せない、そして涙腺が休まる暇のない、素晴らしい回でした。もともとノベライズ2巻はほとんどタオル片手に涙と鼻水でボロボロになりながら読んでいたので分かっちゃいたんですが、あらためて映像で観ると感動もひとしおですね。

やっぱし話の糸が保元の乱に向けてどんどん絡み合っていく様がすごくドキドキします。第一部はそう考えると、歴史的な大事件というかそういうのがホントになかったんだなーと思いました。それで第一部ずっともたせるにはやっぱあの鳥羽たまコンビの愛憎劇場が必須だったんでしょうね。(まぁ、第5回の海賊話はいらんとも思ってたけど…細かく伏線が回収される様を見ていると、あれも大事なパーツに思えてきた…。)

んで!
清盛が相当良くなってきました。

「もう覚醒するなんて期待しない」

と以前の感想で言い切った私ですが、軽やかに前言撤回します(笑)やっぱし、松ケンは役にハマれば豹変できる人だ!(ハマらないと悲惨だけど…)


鳥羽院危篤の際

「少しばかり遅うござりました、上皇様。私には私の…守るべき物がござりまする。」

と、宋剣をつきつけて崇徳上皇に相対した時の目なんかもう…胸がつまりました。もろに刀を向けるのはちょっとなーと思ったけど、逆にそこまでやってこその決意表明か。

鳥羽院崩御を知らせる鐘の音が聞こえ、上皇が

「父上…」

と呟き、抜け殻のような表情で背中を向けた瞬間の清盛の顔は、今までに見たこともないような悲しい辛い表情に一瞬で変わってました。
そして、そのまま雨に濡れながら一人フラフラと去って行く上皇の背中を、涙をぐっと堪えて決然とした表情で見送る清盛…。

…泣きました。泣かせていただきましたともさー
ノベライズでも、しゃっくり止まらなくなるくらい泣いたけどね。

 

うん!もう多分大丈夫!中二病&喚きまくりの清盛は完全卒業です!

覚醒した…と思ってよいよね?(まだ疑ってるんかw)

 

ピンポイント感想

平氏一門の、天パ滋子(成海璃子)さんに対するワクワクドキドキな盛り上がり方が面白かったです、かなり笑わせてもらいました。いやー平氏パートはこういうとこ和むなぁ…特に忠正おじ!!そこで、思わず腰を浮かすな!!(笑)…しかし、今後の展開を考えるとこういうシーンが微笑ましいほど、辛くなるな…(涙)

鸚鵡と普通に会話する頼長サマ…夢の話なんかして、なんかかわいそす(涙)しかも、お父ちゃんにまで「悪左府」呼ばわりされて、見放されちゃってるし…。なんかねー保元の乱って、気持ち的には崇徳さまと頼長さまのタッグに肩入れしたくなるんだけど…見るからに負けそうなタッグだよね(涙)

名作「ちりとてちん」からまた一人参戦!(笑)悪源太こと源義平@浪岡一喜さん登場です!いっやーーーワルい顔してたわ~~ワイルドだわ~~(笑)大好きですけどねw

それにしても、上の義平登場のシーンも含め、源氏のシーンはかなり血生臭い。そして悲しい…。けどそこがイイ!!すごく源氏に肩入れしてしまいます…。ダメ義さんが本当に老いてて切ない。鎌田通清の「正気にござりますか!!」の叫びが悲痛でした。

「あ・な・に・く・し」マイラバ崇徳様の「縦(横)読み」キターー!(史実ではありませぬ)。それが分かって動揺しまくり、うろたえる鳥羽ちゃんの様子を、冷ややかに見つめる信頼・成親の表情&信西がブラック感満載で良かったです。てか、信頼って、塚地さん…(笑)まぁ麻呂っぽいっちゃ麻呂っぽいか。

そのマイラバ崇徳様、今回も悲しかった…。「得是我子」と書かれた写経を破る時の、ぽっかりと穴の空いたような暗い目が印象的でした。父の死に目にも結局会えず、清盛にも「遅いわボケ」とか言われ、剣をつきつけられ、失意の中人払いをして雨に濡れそぼり歩くさまは…もうなんか、観てて胸が苦しかったです。ほんで雨の中頼長サマと出会ってしまうわけですか…。

♪どぼじでどぼじでわーたーしーたーち出会ってしまぁぁーったーのだろー♪ byユーミン(古)

 

さて、書き終えたですが…もう気持ちはみな先日の第20回「前夜の決断」に行ってると思うので、この感想を読んでる人はほぼいないと思われます

というわけで、第20回「前夜の決断」と感想同時アップw


平清盛~第18回「誕生、後白河帝」

2012-05-10 | NHK大河ドラマ感想

よし!今回は1週間経つ前に更新できそうだ!

今回(個人的に神回認定)、まず率直に思ったこと。


皆、(いい意味で)キャラ立ちすぎ!w(注:主役除く)


いっそキャラ萌え大河とでも呼びましょうかw
いやーすんごい濃い回でした。
ストーリーもかなり動いた(動き始めた)感じですが、何より脇役の皆さんひとりひとりのキャラクターが濃い!正直、全くこの時代の知識がなく、人名を覚えるのもチョー苦手なお馬鹿な私が、この大河を観ていると、似たような名前ばかりにもかかわらずすぐ覚えてしまえるのは凄いです。年号まで覚えられたらベストだなw


序盤の、家成さんの病床シーン。弱った身体をやっと起こし、清盛の手を取って一言一言噛み締めるように言う家成卿にまず泣けました…(´;ω;`)
ただ、正直初回観た時

「…感無量にござりまする。たくましき野良犬の吠える声に、今や朝廷御自ら耳をかたむけるようになったのでござりまするからなぁ…」

という家成卿の言葉にものすごい違和感を覚えてしまったのは、やはり実際今まで清盛にそこまでの成長が全然見られなかったからだろうなぁ…、いいシーンなのに勿体無い。

青墓で、聖子ちゃん…じゃない乙前(かつての祇園女御)の「遊びを~せんとや~♪」を聴いて

「この歌のごとき男が京におる。重きさだめを背負うておりながら、いつも軽やかに面白う世を生きておる男が。」

と雅仁サマが言った時も、「え?そんな男いたっけ?」みたいに一瞬つっこみたくなってしまったのも上と同じ理由。すーーーっとこっちの気持ちが冷めちゃうんですよねぇ、清盛持ち上げすぎると。観てる人が同じように思わないと説得力ないよね…どんなに脇の役者が熱演しても。ひねくれた見方ということは重々承知ですが、返す返すも今までの主役の演技(多少脚本・演出も)の説得力のなさがもったいないわー。

あーーでもまぁ今回は、清盛すごく良かったです(手のひら返すの早っ!)。濃い人ばかりの中で抑えた演技が逆にアクセントになってました…って、主役に言うことじゃないか(笑)でも、以前にも書いたけど、この大河の清盛の正しい使い方って今回みたいな「オブザーバー」的役割だと思うんですよね。大体、やっと歴史的な出来事に絡んできたけど、今までは無理矢理からませてたっぽいし。いっそタイトルも「平清盛」じゃなくて、「新・平家物語」の時みたく、人名じゃないほうが良かったんじゃないだろうか…、そしたら前半(第一部)とか忠盛さん主役でいいし。もっと全体が描きやすくなった気がしないでもない。

と、まぁ辺境のブログで勝手な妄想をほざいてますがw

とりあえず、今回は主役空気効果(え?)も相まって、本当に見応えのある良回だったと思います。何と言っても、政治的思惑が行き交う朝廷、ってのがやっぱりワクワクしますな~。前回があまりにホームドラマ化してたんでもうこれ以上あのノリやられたらお腹いっぱい、と思っていたので。(まぁノベライズでこの展開は知ってましたが)

映像も綺麗だったわーーー
月光の中、上空を見上げてたたずむマイラバ崇徳さまバックショットの蒼い映像とそのあとの横顔アップの美しいこと!!!何回リピったことか(笑)置かれた立場の悲惨さも相まって、崇徳上皇の悲劇性が良く出てたシーンでした。しかし、ラスト近くのいきなり転がってひきつけ起こす崇徳サマにはビックリした!一緒に観てたダンナが思わず

「…死んだ?」

と言った時はちゃんと即座に否定してあげましたが(汗)
ちなみにこのシーンも2回目観たらすごく崇徳さまが可哀想で、思わず涙してしまったよ…いやホントに。報われないにもほどがあるよね、これからどんどん報われないんだけどね…。


そして!!!今回の個人的な一番の見所は!!!

藤原師光@加藤虎ノ介さん初登場ーーーーー!!パチパチパチ

いや~期待を全く裏切らない、ブラック師光さんでしたよ~。出番短かったけども満足です。
王者議定の場で、信西が「話が戻っておりまする」と言ったあとの師光のニヤリ( ´ー`)y-~が素敵すぎ!!ってかなぜ一瞬アップに(笑)

しょっぱな、家成卿の「いささか疲れましてござりまする」の言葉に

「とりわけ無頼の高平太様の奇行の数々には手を焼いたとか。」

とさらっと本人(清盛)の前で嫌味を言うのが「ちりとてちん」の四草兄さんを髣髴とさせます。いや、何気にでもこの言葉は本心なんですね、清盛(平氏)に対する師光と成親の気持ちは、決して親である家成卿がいうような「この二人を私を思ってなんなりと相談してね」的なものとは違うので…、むしろ逆。
(以下ネタバレってか今後の史実)
虎ノ介さんがやると知ってからこの藤原師光さんて人をちょっと調べてみましたら「鹿が谷の陰謀」にがっつり関与してるんですね。そういえば「鹿が谷の陰謀」って、こないだ宮崎でやってた辻村寿三郎展にもありました。2回見に行ったんですが、すごく印象に残ってたので覚えてる~。
ちなみに、師光さんはこの人。

http://ameblo.jp/jusaburo/entry-10608705306.html
辻村寿三郎「創作人形の世界」より「藤原師光」)

…雰囲気が虎ノ介さんと似てなくもない?w会場で売ってた絵葉書買えば良かったわ~。

いやーそれにしても、毎週日曜日の昼間は、「新選組血風録」で監察の山崎さん、夜は大河で師光さん、と思わぬ加藤虎ノ介さんdayになってますよ~!!楽しみ倍増です(笑)まぁ、次回は師光さんは出番なさげですが…。


恒例一言感想。

あらためて、家成卿に合掌…(涙)なんか今回の大河で一番、裏のないいい人だったんじゃないか?退場がすごく寂しいです。病床の衰えた表情もすごく切なかった。佐藤二朗さん素晴らしかったです。

鎮西八郎為朝初登場!!!ワロタ…wいやホントに大笑いした。豪快すぎて!!生身の人間は絶対敵わんやろ、あの破壊力と防御力!!カッコいいわ~ちなみに、毎週楽しみに見ている、有名な大河レビューブログ「妄想大河ドラマ」の為朝の描写に今回は大ウケしました。ガンダムなんだーーなるほどーーwwしかし、ホントにあのダメ義さんの子供なのか??

鳥羽院、安定の血管演技…。なんかもう、見ててこっちが苦しいわ(涙)来週はとうとうお亡くなりになってしまわれるようですが…崇徳さんに詫びる気持ちは届かないのか…?切ないのう。ここまで物語をひっぱってきた人がまた一人去って「都の事態ますます芳しからず」だね…。

ひさびさに弁慶@後藤様(違)キターーー!!足で顔を掻くな!!!wなんという野生児な弁慶…。しかし出るたびに気になるのは果たして義経は誰が演るのかということだな(笑)弁慶の出番もっと欲しいでーす。

頼長さま、奥様いらっしゃったのね…バイだったんですね。喪中につき、ということで師光(実は信西の差し金)に追い返される頼長サマ。痛恨のミスだね…(涙)「なるほど理にかなっておる」とか、割と素直に帰っていくあたりがお坊ちゃんだなーという印象。ハブられた背中がなんか可哀想。

信西@サダヲさん、ブラック化着々と進行中!!!歴史に疎い私は、てっきりいい人だとばかり思ってたので、この黒化は…正直嬉しいです(笑)ただのいい人じゃサダヲさんの魅力が半減なんでね…ふふ。ネコ目が相変わらずかわええ

そうそう、師光さんのことばっか書いたけど、家成さんの実の子、前回初登場の成親@吉沢悠さんは我が家では「織〇裕二のニセモノ」と呼ばれています…が、この方さりげなく上手い役者さんだということに「JIN」の時気づきました。今後も期待大です。

アングラ街な青墓宿に行ってみたいです…。あの怪しげなお面(?)蘇理古っていうんですね(これも「妄想大河ドラマ」さんで知りました)。なんか怖かったわ~。

 

いやーーー面白い回って、思わずいっぱい書いてしまうわ(笑)
駄文長文、ここまで読んで下さってありがとうございます!
次回もこれくらい「濃い」といいな~~~。