暁の雲(平安語調平成日誌)

花をめで 鳥をうらやみ 霞をあはれびつつ
露をかなしぶこころ ここに記す
秋の月を見るに 暁の雲に会へるがごとし

連続戯画小説 翁丸開闢 その八

2012-06-25 | 樹木・植物・動物・有職故実

去ぬる年の いと寒き朝に
日のさし入りたる端に 眠りてゐたる「命婦のおとど」を おどす とて
乳母〈めのと〉の馬の命婦「翁丸 いづら?・・・命婦のおとど食へ!」
といふに 
まことか とて しれものは 走りかかりたれば
(命婦のおとど)おびえまどひて 御簾のうちに入りぬ
朝餉〈あさがれひ〉の御前に うへ おはしますに
(命婦のおとどが飛び込んできたのを)ご覧じて 
いみじふおどろかせたまふ事ありぬ  
つづく(^^;)