暁の雲(平安語調平成日誌)

花をめで 鳥をうらやみ 霞をあはれびつつ
露をかなしぶこころ ここに記す
秋の月を見るに 暁の雲に会へるがごとし

雪のおもしろう降りたりし朝

2012-02-01 | 樹木・植物・動物・有職故実

雪の
おもしろう降りたりし朝〈あした〉

人のがり(人のもとへ)
言ふべきことありて 文をやるとて
雪のこと なにとも言はざりし返事〈かへりごと〉に

「この雪いかが見る・・・」とのみありて
「この子いかがしはべる・・・」と 一筆のたまはせぬほどの人のおほせらるる事

聞き入るべきかは・・・・(ーー;)
返す返す 口をしき御心なり

継母なる人は 別の人のもとに渡りて 今は去りぬ・・・

かほどの理〈ことわり〉
誰かは思ひよらざらんなれども
折りからの 思ひかけぬ心地して 胸にあたりけるにや?
人 木石にあらねば 時にとりて 物に感ずる事 なきにあらず・・・(ーー)

雲は 二つながら 行き別れ

棚引きて 末は見えず・・・

♪・・・しもとゆふ かづらき山に降る雪の まなく 時なく 思ほゆるかな・・・♪(古今1070)
(注)しもと;若い細枝・ゆふ(結ふ)