(1945年)ドレスデン大空襲
先の大戦で、枢軸国側に対して連合国側が行った戦略的にさして意味のない無差別攻撃として、批判の矢面に立つ代表的なものは、日本なら広島・長崎への原爆投下だが、ドイツならドレスデン大空襲だろう。
この爆撃で、それまでほぼ無傷だった街の大半は破壊され、多くの市民が尊い命を落とした。
ナチスが忌むべき存在であることは疑うべくもない事実だが、正義の名の下に連合国側が行った戦争犯罪に関しては、切り離して考えるべきと考える。
現在、我が国の一部地域で無防備都市宣言を実行しようと目論む人が(極めて少数とはいえ)いるが、それをしていたドレスデンのこの悲劇を知ってなお採択を目指すなら、愚かという他ない。
迎え撃つ気がないのを表明したところで、相手が攻撃してこないとは限らない。
むしろドレスデンのように、戦意がないのをいいことに傍若無人に荒らされる可能性の方が高い。