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川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

7月18日/ 今日は何の日

2012-07-18 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1970年)東京都杉並区で日本初の光化学スモッグ公害発生

この日杉並区の某高校の体育の授業中、生徒達が突然頭痛や喉の痛みを訴えて倒れ、40余名が病院に運ばれる事態が発生。
これを機に日本でも「光化学スモッグ」という公害が注目されるようになった。

幸いにして近年かなり減少したが、僕の住んでる区でも、ごくたまにだがいきなり「光化学スモッグが発生しました」というアナウンスが流れ、注意を喚起することがある。
今では全然気にもしないが(それはそれで問題ありか?)、上京後、初めて耳にした時はギョッとした。
田舎にいる時は全く縁のないものだったし、当時は教科書レベルの知識しかなかったので。


7月2日/ 今日は何の日

2012-07-02 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1950年)金閣寺放火事件

これは、動機を理解するのが実に難しい事件だ。
作家の三島由紀夫や水上勉が作品という形態で事件の真相・犯人の心理に迫ろうとしたが(三島は『金閣寺』・水上は『五番町夕霧楼』)、犯人は服役後に統合失調症を発したらしく、そこから推測するに、もしかすると事件を起こした時点で既にその兆候が現れていたのではないか、とも言われている。
病気でなかったにせよ、では、それで何を訴えたかったのか、僕にはいまいち分からない。
少なくとも、一般的な放火事件にありがちな愉快犯の範疇には収まらないとは思うが……。
永遠の謎だ。


6月27日/ 今日は何の日

2012-06-27 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1994年)松本サリン事件

後にオウム真理教による犯行と判るまでの約半年間、第一通報者の男性が犯人扱いされる冤罪を引き起こした。
警察のずさんな捜査が批判されるのは当然。
その一方で、ろくな検証もせず彼を犯人とする前提での報道を繰り返したマスコミが、恰もはじめから彼の味方だったように報じる今日の姿勢には違和感を覚える。
既に謝罪は終えたと反論するだろうが、いくら謝っても警察が糾弾されるように、マスコミもまた批判される側であることに変わりはない。
罪は消えないのだ。
マスコミはあの事件に於いては明らかに「加害者」である。


6月20日/ 今日は何の日

2012-06-20 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1894年)明治東京地震

「東日本大震災」以前、関東圏で発生した大規模地震と言えば、大抵の人の場合、1923(大正12)年の「関東大震災」が真っ先に頭に浮かんでいた筈。
江戸末期の「安政大地震」(1855・安政2年)からおよそ80年が経過していたことから、20世紀末以降はいつ起きてもおかしくないと言われ続け、今日に至っているが、実はそのふたつの間に、東京をはじめとする関東エリアで大地震が起きた事実は余り指摘されない。
それが、明治27年に起きたこの「明治東京地震」だ。
マグニチュード7.0の直下型で、埋め立て地では液状化現象もみられたというが、死者が31人と規模の割には少なかったので、今では忘れられてる感がある。


6月18日/ 今日は何の日

2012-06-18 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1985年)豊田商事会長刺殺事件

これは当時かなりの物議をかもした事件。

永野会長宅マンションの周りには、逮捕間近という情報を聞きつけた沢山の報道陣が集まっていた。
二人組の男はその衆人監視の中、窓ガラスを破り強引に中に侵入、会長をメッタ刺しにする。
会長惨殺後、犯人は帰り血を浴びた姿で再び報道陣の前に現れ、別段悪びれる風でもなく自分達が殺ったと声を挙げた……。

報道陣の誰一人制止しなかったこと、そして、中の様子こそ窺えないものの、殺戮が行われていると十分認識出来るにも関わらず、その間カメラを回しシャッターを押し続けたこと。
目の前の犯行を傍観するだけだった報道陣の倫理観が厳しく問われたが、所詮身内に甘いマスコミのこと、永野会長の犯罪行為を批判し、被害者に同情する報道に巧みに重点を移し、自らが執拗に非難されるのを避けた。
豊田商事の悪行が責められるのは当然としても、暴力による解決が許される筈もない。
会長が死んだことで、不正に集めた金の流れは掴めぬままとなった。

豊田商事会長刺殺事件