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川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

8月19日/ 今日は何の日

2012-08-19 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1991年)ソ連保守派によるクーデター発生

ペレストロイカ推進に不満を持つ保守派によりゴルバチョフ大統領が軟禁されるという事件が発生。
連日報じられるニュースにリアルタイムで接したが、何だか古臭い手法だなと当時の段階で既に感じていた。
気に食わぬものは力でねじ伏せるなんて前時代的発想にしか思えなかった。
案の定、クーデターは失敗に終わる。
この事件が体制の弱体化を一層加速させ、同年末ソ連邦は崩壊した。

今若い子が「ソ連」と聞いてもピンと来ないだろうなぁ。
僕が幼い頃「ロシア」と聞いてもピンと来なかったように……。


8月14日/ 今日は何の日

2012-08-14 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1999年)玄倉川キャンプ水難事故発生

この事故は被害者が大変悲惨な目に遭うも、同情が寄せられるより非難にさらされた事例だった。
確かに今振り返っても責められて然るべき出来事ではあった。

まず中洲にテントを張る非常識。
再三に渡り避難勧告を受けたにも関わらず、徹底して無視(時には冷笑を浮かべる態度を見せたという報道すらあった)。
起こるべくして起きた水難事故との側面が強い。

酷い言い方になるが、大人はそれでも構わない。
自分で責任を負えばいい。
しかし、子供達が可哀相だ。
明らかに危機が迫り、どんなに不安でも、最終的に幼い子は親の言う事を聞く。
黙ってここにいろ、と親に言われればそれに従う。
……そして悲劇は起きた。
親の愚かさが招いた哀しい結末だった。

余談だが、当時Chappieなる企画ユニットの『水中メガネ』という曲がヒットしていたが、事故発生から暫くは放送自粛扱いとなった。
歌詞にある「洪水みたいに…」の部分が引っ掛かったようだ。
曲を耳にするたびに、この水難事故を思い出す。


8月13日/ 今日は何の日

2012-08-13 19:00:00 | 事件・事故・災害

(1961年)東ドイツ政府が東西ベルリンの境界線を封鎖

いわゆる「ベルリンの壁」構築が始まった日。
自由に憧れ、この壁を突破しようとしてどれだけ多くの人が命を落としたことか。

冷戦時代の象徴とも言えるこの壁を壊したのは、銃弾でもミサイルでもなく「情報」だった。
西側の豊かな生活を映し出す映像をメディアを通して知った東側市民は、政府による都合のいいプロパガンダに騙されることなく己れのおかれた現状を知ることとなり、それが民主化への大きな原動力となった。
こういう動きが、北朝鮮にも当てはまればいいが、あの国はメディア統制が格段に厳しいからなぁ……。


7月25日/ 今日は何の日

2012-07-25 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1998年)和歌山毒物カレー殺人事件発生

事件の陰湿性・凶悪さもさることながら、犯人夫婦のキャラがいろんな意味で強烈過ぎて、不謹慎な言い方になるが、まるで漫画に登場するような人にさえ思えた。
深刻な事態にあっても常にひょうひょうとした態度、カメラマンにホースを向けて笑顔で放水、ミキハウスの服がお気に入りでメーカー傍迷惑、遂には放火されて自宅は全焼……。
当時メディアによる半ば過剰とも言える報道合戦が繰り広げられたが、今ならネットの世界が暴走する筈。

状況証拠だけで審議される特殊な裁判となり、最高裁までいったが、結局死刑が確定した。
詳細は以下のサイトで。

和歌山毒物カレー殺人事件


7月23日/ 今日は何の日

2012-07-23 19:00:00 | 事件・事故・災害

(1989年) 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の容疑者が別の事件で逮捕される

いわゆる宮崎勤事件が、この別件逮捕を契機に解決へと向かう。

「おたく」が今なお負の印象を以って見られがちなのは、この宮崎の事件の影響が大きい(部屋を埋め尽くすビデオや書籍の山は、おたくの象徴としてしばしば映し出された)。
彼の犯行は、単に許せないとか気持ち悪いという感情を生み出すに止どまらず、何かとんでもない犯罪行為をしてしまいかねない危険な存在としておたくのイメージを世間一般に広め、誤解される契機ともなった。
事件そのものの残虐性は当然責められるとして、この偏見を定着させるきっかけをつくったという点でも彼の罪は深い。

未だ犯人逮捕はおろか、特定さえされていない頃、日テレの番組内で小林完吾キャスターがカメラに向かって犯人に自首するよう訴えかけていたシーンを思い出す。
あの切実な呼び掛けも、結局彼に通じることはなかった。



(1999年)全日空61便ハイジャック事件発生

犯人は機長を刺殺後、自ら機体を操縦していたことが後に判明。
所詮は素人、海に突っ込んでいたかも知れないし、繁華街や住宅街に墜落していた可能性もある。
ひとつ間違えば大惨事になっていたのだ。
今考えただけでも背筋が凍る。

犯人は精神的病を患っていたが、事件の重大性を鑑み、マスコミ各社は実名での報道に踏み切った。
これを契機に、たとえ病気であっても全ての事件が実名で報道されるようになるかと思ったが、あくまで例外的処置に過ぎず、今に至るも匿名報道は続けられている。