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after 9 caffe

今日も明日も明後日も

某銭湯を守る会

2013-02-19 22:55:39 | ふと思う
地元伊那市に菊の湯という古い銭湯があります。
この街でも利用者激減の中、銭湯は1つ2つと廃業して行って、ついにここだけになってしまいました。
自分は家が比較的近いという事や、子供の頃からの懐かしさもあって、子供を連れてごくたまにここへ行きます。

地元の人はご存知か、、場所はいなっせの裏あたりで料亭だるまの通り。
男女別の入り口があり、ガラガラっと木枠のドアを開くと、やや高い位置に番台があり、おばちゃんが「いらっじゃい」としゃがれた声で出迎えてくれます。
そこで料金(確か380円)を払い、木製の靴入れに靴を入れて鍵をかけ、脱衣場へ。
そこはもう昭和の世界で、背丈ほどもある鉄製の体重計があったり、20円を入れると動き出すドライヤーがあったり、ピンクの公衆電話があったり。

菊の湯は昔から、知的障害のある方を従業員として使っていて、今も番台に座るのは、トミちゃ、という愛称で呼ばれる、やはりそういった傷害をお持ちのおばちゃんです。
優しい人で、子供を連れていくと「可愛いねぇ」と、いつも飴をくれます。
それから身の上に起こった事や休日の話などもしてくれます。
(長年菊の湯に住み込みで働いている様です)

トミさんはお金の計算が出来ません。
なので例えば牛乳を買うにしても、

トミさん:「はい、牛乳2つね、、えっと、、いくらになりますかね?」

客:「1つ90円だから2つで180円だよ」
...。

客:500円玉を差し出す

トミさん:「....えっと、お釣りはいくらになります?」

客:「お釣りは320円だよ」

トミさん:「はい、じゃぁ320円お返し」

とまぁこんな感じ。お釣りを多く言う人とかいないのかな?と思ったりもしますが、さすがに騙してやろうなどという人はいないようです。
その辺りにも人情や店主さんの大らかさを感じますね。

菊の湯に来るお客さんは、街中に住むおじちゃん、お爺ちゃんがメイン。
たまーに部活の遠征で来たと思しき高校生などがドヤドヤと来たり、刺青の方が来る事もあります。
顔見知り同士の会話も弾んでいます。

菊の湯には、併設の宴会場もありましたが、最近客足が減り、閉じてしまいました。
伊那から最後の銭湯がなくならないよう、街中のオヤジ衆による、菊の湯を守る会、なるものもあるそうです。

興味がありましたら、一度行ってみて下さい。
ラドン温泉も付いてます。

笑いの境地

2012-12-04 23:01:22 | ふと思う
随分苦しみましたが、トラブルは最悪の状態は避けられそうです。
なんにつけ相手と腹を割る事。
それしか自分には武器はありません。

てなわけで、今日から気持ちを切り替えました!
イギリスのアランという高名な哲学者の言葉に、

人は幸せだから笑うのではなく、むしろ笑うから幸せなのだ

というのがあります。
日本で言うところの、笑う門には福来たる、ですね。

20代の頃、入院した事がありました。
同じ部屋にいたおじいさんは、いつ心臓が止まるかもしれぬ重い心筋症を患っていましたが、
なんだか分からんがな、病気だなんて言われちまったから仕方ない、運命なんてのは逆らうだけ損なんだ、
と、自分の状況を受け入れながらも、いつも笑顔を絶やしませんでした。
自分の方が先に退院したので、おじいさんがどうなったのかはわかりませんが、そういう境地になれるってのはすごい事だなと、時々思い出します。

一番厄介なのはプライド

2012-04-20 19:54:38 | ふと思う
お世辞にも絵の上手くない遠い知り合いから、あなたの顔を描かせて下さい、などと頼まれたら、どうしますか?
あるいは、たいしてうまくもない自作の巨大な絵を「ぜひ玄関に飾って下さい」なんて言われて、もらってしまったら。。
まぁ、ありえない話なんですが、実は昔、自分はこれを言われた事があったのです(笑)
モデルの件は「時間がないので」と断わりましたが、絵をくれると言われたのはさすがに断われなかったので丁寧にお礼を言って、その上に菓子折りを買ってお返しまでしました。
が、一度も飾る事なく倉庫入りで、しばらくして捨てさせてもらいました。
しかも、家に来られて飾ってないのを見られるとまずいなという思いもあったりで、頂いて以来なんとなく関係も離れてしまいました。
ちなみに1.5mもある、お世辞にも良いとは言えない冬山の絵でした。

人の自信やプライドってのは実にやっかいです。
扱い方は要注意です。

トマトの話から日本人の平均寿命を考える

2012-02-15 06:21:27 | ふと思う
京大でトマト中の中性脂肪を減らす有効成分が同定されたとのニュースを受け、トマトが売り切れ状態なのだとか。
そういえば、最近我が家のキッチンにも箱詰めの大量のトマトが..
というわけでカミさんに「これ、京大のニュースで?」と尋ねると、それより前に買った、との事。
こんな田舎でも売れきれ状態なのかどうかは分かりませんが、タイミング良過ぎです。

しかし、マスコミで、フコイダンがいいと言えばもずくが売れ、マイタケがいいと言えば売れ、古くは紅茶キノコなんてのもありましたね。
まぁ、どうせ1ヶ月もすればみんな忘れてまた別のブームに飛びつくだけなんですが..
こんな感じの食品に対する健康志向の強さは、日本独特のものだそうで、例えばアメリカでは日本と比べると栄養学的な興味や認識は低く、フライドポテトは野菜、お米も野菜の仲間だと信じている人も少なくないのだとか。

そういう気質や伝統的な菜食文化を反映してか、日本は平均寿命で世界一です。
2010年時点で、男性が79.6歳、女性が86.4歳。
アメリカと比べると、男性で4歳長く、女性で6歳長い。

一方で、なぜか最近やたらと政府がCMやポスターなどで注意喚起していますが、日本は世界トップレベルのガン大国なのだとか。
これはつまり単に、長生きするほどガンになる確率が増えるという生物学的な摂理によるものなのではないかと思います。
政府の統計によると、60年前、日本人の平均寿命は、男性58歳、女性62歳でした。
人生50年、、が当たり前だった数千年の人類の歴史において、たった60年間で20歳も人類の寿命が延びた。
ガンや痴呆の増加については、人が自然の摂理の限度を超えて寿命を延ばしつつある結果だと言えるのではないでしょうか?

とはいえ、この先日本人の寿命は(運動不足や生活の乱れを反映して)短くなるという予想もあるそうで、それが本当だとすれば、今のシルバー世代が人類史上最も健康で元気、と言えるかもしれません。

お婆ちゃんに女性の一生を見た気がしました

2011-06-26 23:03:03 | ふと思う
だいぶ弱ってしまい、ついにコミュニケーションを取る事も出来なくなってしまったと聞いて、昨日、お婆さんのお見舞いに行ってきました。
行ってみるといつもの様にベッドに横たわり、トットットー、トットットー、と口でリズムを取りながら、両手をフルフルと動かし続けていました。

「おばあちゃん」
と呼びかけると、気付いてこちらを見て、
でもまた何も言わずに、トットットー、となって..
ただ、ベッドサイドに誰だか知らないけども人がいる、という事は少しは理解しているのか、時折ブツブツと意味の分からない事を言いました。

終始そんな調子だったのですが、下の息子を見せた時の事でした。
「かわいいねぇ、男の子?」と、無表情で言ったのです。
それから、
「わたしも、男の子を生んだの…大変だったわぁ」
と。

最後の最後まで、男の子を産んだ事や、子育てが大変だった事だけはちゃんと覚えているんです。
かの息子の顔を見ても、もう誰だか分からないというのに。(ほとんど会いにも来てないしね)

そう思うと、女性の一生って、何だかんだ言っても子供の為にあるんだな、としみじみ思ってしまいました。

笑ってる場合

2011-05-17 07:41:30 | ふと思う
いつも何かお気楽な事を書こうと思っているのですが、テレビを付けてしまうと深刻なニュースばかりで意気込みが折れそうになりますね。
こうなってくると、放射能の害ではなく、心配によるストレスで体を壊す人が増えてしまうのでは?と思えてきます。
日本人はバラエティー番組を見て笑ってる場合か?と揶揄する外国人がいるそうですが、
太平洋戦争のさなか、多くの芸人さん達が戦地に慰問に行き兵隊を笑わせたそうです。
バラエティー番組やお笑い芸人の存在意義はこういう時代にこそ問われるのではないかと思えます。
もちろん笑っている場合ではない人達もいるのは事実ですが。

欲深き男、ねぇ

2011-05-06 23:29:40 | ふと思う
テレビでスターウォーズエピソード3を見ていたら、ヨーダがアナキンにこう言うシーンがありました。
「囚われる心を捨てよ、さすればひらけん」と。
へぇ、仏陀の言葉そのものだな、と、鑑賞3回目にして発見しました。

監督のジョージ・ルーカスが結構なアジア通だというのは有名な話ですが、セリフの1つ1つにも様々な影響を感じます。

自分は子供の頃から心配症で、1つの心配事が一旦頭を捕らえてしまうと抜け出せないループにはまってしまうのですが、ほんと、何かへの執着や心配、まよいなど、全ての囚われ事から逃れられたら、人生はどんなにか幸せだろうな、と思う事がたびたびあります。

しかし一方では、「大欲を抱け」という教えもある様です。(某競合会社の社長が信じている教えです)
大欲を持って、大いに悩み苦しめ、それが人生だ
とまぁ、そんな感じなんでしょう、きっと。

どちらがいいのか。
まあ、人生、バランスが大事って事なんでしょうね。

頑張る人

2011-04-28 05:57:12 | ふと思う
頑張る人、に会うと、頑張りの原動力がどこから来るのかが気になります。

中には強い信念や社会貢献意識を持っている人もいますが、まあこんな人はほんとに稀で、多くは、意地や、ある種の闘争心原動力になっているのかなあと思います。

お金については、昨今、そこそこ裕福な暮らしをしている日本人において、(こと実家があったり土地があったりする田舎においては)、あるレベルを超えた原動力にはならないのではないか?と最近は思うことが多々あります。

さて、
この意地、についてですが、
これはまことに厄介な代物です。
意地の中身は、例えば、
プライド、
コンプレックス、
競争心、復讐心、 など、、
まあ、言ってしまえばマイナス感情ばかり。
実際、職場では、これらは悪い方向に働く場合が多いんですね。

中でもプライドは結構厄介かもしれません。
これは、もっと認められたい、目立ちたい、力を役立てたい、といった感情になりますが、
一方で、成長を止める要素にもなるからです。
こと、年を取ると、多くの人は、積んできた経験がプライドになって、人の言う事や新しい考え方を素直に受け止められなくなります。
自分の考えや生き方が正しい、という思いも強まります。
そうやって成長が止まってしまう人が多い、という事かもしれません。
それから実力を伴わない場合に、プライドは、不満や妬みといった周囲への負の感情を生んでしまいます。

次に、
コンプレックスですが、これは稀に強い力を生み出します。
学歴に対するコンプレックス、性別(女性差別)に対するコンプレックス、専門知識が薄い事へのコンプレックス、その他、差別を受けた事に対するコンプレックス。。
たまーにいますね、元暴走族、だったなんていう社長さんも。
ただ、コンプレックスは、ともすると、あきらめ、という形で成長を止める要素になります。

コンプレックスにも似てるかもしれませんが、頑張り病、とも言える追い詰められ方をしている人も時々見ます。もっと期待に応えなきゃ、もっと働かなきゃ、自分の存在感がなくなってしまう、冷たい目で見られてしまう、といった強迫観念に囚われている人です。
これは危険な兆候で、うつ病の要素ありかもしれません。
人は案外、人の事なんて考えてなどいないのです。
自分の事は自分が一番知っています。自分を守れるのも自分しかいません。
うまく「頑張り過ぎない」をやっていく為には、うまい断り方や休み方、合わせ方、ができるかどうか、という事だけかもしれません。

競争心や復讐心(あいつを見返してやるといった感情)は、確かに強い原動力になりますが、対象者があってこそ成り立つもので、根本的な力ではないと思います。
これを社員のモチベーションにしようなどと企む会社もありますが、競争心は派閥を生んだり人間関係を悪くしたり、あまり良いことにはならない様です。

結局のところ、
ベースになるモチベーション(お金や人間関係ややりがいなど)は別として、
特別な働きを発揮する人というのは、崇高な信念があるか、もしくはその人固有のある種のマイナス感情である、
というのが持論です。

つまり、会社という所は、スーパーマンばかりだと、負の感情でいっぱいになってしまうかもしれない、という事かもしれません。

華やかな電気の裏にあった真実

2011-04-15 23:57:57 | ふと思う
先日、名古屋で福島原発での清掃作業員を時給1万円で募集している、という話が一部メディアで話題になりました。
1日3時間の作業だそうで、定員の10名はあっと言う間に埋まったそうです。
実はこの様なバイト募集はずっと前からあったそうで、ホームレス狩りとも言われていたのだそうです。
福島原発で繰り返し清掃のバイトをしていた東京のホームレスの男性が、(因果関係は全く分かりませんが)ガンになってしまい、死の間際に告発したとされる生生しい原発の実情を綴ったサイトが一部で話題になっています。
最初は、どこへ行くかも知らされず、3時間の労働で3万円稼げるから、とバンに乗せられて連れて行かれたのが原発だった、と。
ホームレスの他、職に就けない不良少年などもいたのだとか。

我々の豊かな電気生活の裏に、きらびやかなネオンの裏に、こんな現状があったなんて、誰が知っていたでしょう?

今日、静岡県に出張で行ったのですが、浜岡原発に関しても、今から防波堤を建造する2年間は運転を停止すべきだと訴える住民運動が盛り上がっている、と、タクシーの中でラジオが言っていました。
伊那にも停止運動に署名したとする人が結構いる様です。
確かに、止めてくれたら住民の立場としては安心でしょう。
でも、事業主としては計画停電を蒙るのは御免です。
何れにしても、早急に備えておかなければ、と思っています。

何より、クリーンエネルギーの発達と、それに見合う使用エネルギーの削減が今後は更に求められる時代が来ると思います。
我々の世代で、必ずそれを実現しなければなりません。

芸能界もいい加減大人になって欲しい

2011-02-21 22:57:45 | ふと思う
外国の方に日本のおかしな所を言わせると、たいがい入るのが、日本のアイドルの歌の下手くそさです。
噂によると、ジャニーズを始めとする多くの日本のアイドルは、わざと歌のレッスンをせずにいつまででも下手くそのままにしておく、というのです。
その方が売れると信じられているのだとか。

最近の韓国の男女アイドルグループのテレビ番組などへの進出(露出)は、ある意味日本の芸能界にとっていい事だと思います。
日本の(洋楽に一切触れない)若い人達の、音楽を聴く耳やエンターテイメントを見る目のレベルが上がるからです。
これを機に、日本芸能界の素人集めは止めて欲しいですね。