長野でロハス生活

モダンと古きよきものを大切にした生活を自然に囲まれ送りたい。オースティンの小説のような生活に憧れる日々。

琥珀の帯

2006年06月06日 | 
この間のお茶会に締めたのが
琥珀(こはく)の帯。

名古屋帯ですが、
琥珀の生地で光沢があり、お茶会などの場所に
締めても格があるそうです。

琥珀というのは、別名洋服ならタフタの生地。
この帯の柄は、正倉院柄。
銀色ですが、微妙に薄い青い銀と薄紅色の銀が
織り交ざっていて、何とも言えない味わいがあります。

タフタといえば、ふと芥川龍之介の「舞踏会」という
短編を思い出しました。
私の大好きな小説の一つです。
高校時代に、現代文の授業で読みました。

この「舞踏会」に登場する主人公の薔薇色の舞踏服は
おそらくタフタであったのではないかしら

琥珀の帯の光沢は、単なるキラキラとは違います。
静謐に光を帯びている気がしてなりません。