長野でロハス生活

モダンと古きよきものを大切にした生活を自然に囲まれ送りたい。オースティンの小説のような生活に憧れる日々。

臈纈染めの単

2006年06月04日 | kimono
表千家同門会長野県支部総会のお手伝いを
頼まれて、行ってきました

もう、6月。やや日中は、夏の暑さを感じますね。
この間、実家から持ってきた
臈纈(ろうけつ)染めの単を着ました。

臈纈(ろうけち)とも言うそうですが、
蝋を使って防染したものを言うそうです。
当時は今の中国(唐)から技術が輸入され染められたようです。
臈纈は長い間謎とされ幻の染めと言われていましたが、
明治時代頃から徐々に解明されてきました。

ちょうど若草色で、この新緑の芽吹く季節に
合う色の着物でした

何百人もの方に、お茶やお菓子を出すのも
容易なことではありませんね。
沢山の着物の皆さんの帯や着物をじっくり
拝見する間もなく、忙しく動いて来ました。

私が、びっくりした事が2つありました。
一つは、その会場で実家の方の知り合いのお茶の先生に
お会いしたこと。
二つ目は、数茶碗に十牛図画が使われていたこと。
十牛図は、高校時代に知った禅の教えでした。
ドイツの哲学者ハイデガーが、この禅の思想に言及している
ことに興味を持った、懐かしい記憶があります。

お茶のお茶碗は、本当に「一期一会」。
人との出会いもまた然り。

本日のお軸は「雲収山岳青」(雲収めて山岳青し)でした。