母の大好きな着物を「辻が花」と聞いたのは
もう、大分昔のことである。
「辻が花」という、言葉はよく耳にすれども
具体的に、正確に、何と説明するのは正直私には難しい。
しかし、それはある着物の柄だった。
「これは辻が花よ。」「今回のは、辻が花。」と
母が私に見せる着物は色もみな違っていたが
共通な、似たような、柄の部分があり
それは着物の裾の方に描かれた柄であった。
ぼかしたような、花の柄の点在、それをそう呼ぶのだ
というのが勝手な私の解釈であったが
今回、調べてみたのでそれを載せておく。
辻が花は、15世紀初めに登場した文様染で、
桃山期に最盛期を迎えるが
江戸時代に入ると忽然と消滅したと言われている。
そのため幻の絞り染ともいわれる。
名称の由来には、「つつじが花」がつまったもの、
十字の文様の多さから道の交叉点「辻」によるというもの、
糸を巻いて絞るさまを頭のつむじになぞらえたものなど諸説があるが、
いまだに定説はない。
辻が花の特徴は、練貫という白生地を用い、
多色を使いわけて文様をあらわす絞り染にある。
白く抜いた部分に墨や朱の線でくま取りをした模様を描きそえたものもある。
さらに金銀の摺箔や豪華な刺繍などを加えたものも多い。
小袖や胴服の背や袖付の縫い目をまたいで連続する文様など、
絵画性をもった意匠を思うままに展開した。
(参考:http://www.sengoku-expo.net/tf/J/kaisetsu_tsujigahana.html)
という背景があるらしい。
とにかく、作るには手間もかかるらしい。
そのため、普通の染の着物よりはるかに値段も高いらしい。
華やかには見えないが、落ち着いた素朴な美しさがあると思う。
が、母は「それ故に華やかなのだ」と以前、言っていた。
私にはそれほど「辻が花」の魅力が現在は分からない。
しかし着物好きの目の肥えた母が好きであるのを見ると
どうやら、好きな人にはたまらないものである様子。
具体的な絵柄をいずれご覧に入れますね。
染めた上に、さらに絞るという着物に何重の手間をかけて
作るので、絞りの着物は高級とされているのかもしれません。
私も、知識が曖昧な点がありますので
もし詳しい方がいらっしゃれば、どうぞご指摘下さい。
もう、大分昔のことである。
「辻が花」という、言葉はよく耳にすれども
具体的に、正確に、何と説明するのは正直私には難しい。
しかし、それはある着物の柄だった。
「これは辻が花よ。」「今回のは、辻が花。」と
母が私に見せる着物は色もみな違っていたが
共通な、似たような、柄の部分があり
それは着物の裾の方に描かれた柄であった。
ぼかしたような、花の柄の点在、それをそう呼ぶのだ
というのが勝手な私の解釈であったが
今回、調べてみたのでそれを載せておく。
辻が花は、15世紀初めに登場した文様染で、
桃山期に最盛期を迎えるが
江戸時代に入ると忽然と消滅したと言われている。
そのため幻の絞り染ともいわれる。
名称の由来には、「つつじが花」がつまったもの、
十字の文様の多さから道の交叉点「辻」によるというもの、
糸を巻いて絞るさまを頭のつむじになぞらえたものなど諸説があるが、
いまだに定説はない。
辻が花の特徴は、練貫という白生地を用い、
多色を使いわけて文様をあらわす絞り染にある。
白く抜いた部分に墨や朱の線でくま取りをした模様を描きそえたものもある。
さらに金銀の摺箔や豪華な刺繍などを加えたものも多い。
小袖や胴服の背や袖付の縫い目をまたいで連続する文様など、
絵画性をもった意匠を思うままに展開した。
(参考:http://www.sengoku-expo.net/tf/J/kaisetsu_tsujigahana.html)
という背景があるらしい。
とにかく、作るには手間もかかるらしい。
そのため、普通の染の着物よりはるかに値段も高いらしい。
華やかには見えないが、落ち着いた素朴な美しさがあると思う。
が、母は「それ故に華やかなのだ」と以前、言っていた。
私にはそれほど「辻が花」の魅力が現在は分からない。
しかし着物好きの目の肥えた母が好きであるのを見ると
どうやら、好きな人にはたまらないものである様子。
具体的な絵柄をいずれご覧に入れますね。
染めた上に、さらに絞るという着物に何重の手間をかけて
作るので、絞りの着物は高級とされているのかもしれません。
私も、知識が曖昧な点がありますので
もし詳しい方がいらっしゃれば、どうぞご指摘下さい。