終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

カフェにて、あの頃の

2009-02-24 22:29:26 | インテリア
わざわざ遠い店に買い物に出かけたくなることもある。

ただ明日の朝食のパンを買うために、午後からデパートへ行った。

昼食を済ませたばかりだったのに、なんでひとりでカフェになんか立ち寄ったのだろう。

わが家がいちばん好き、だから、和菓子だってケーキだって、テークアウトで家でお茶。

それがなんでフラフラと、カフェの、ボートハウス風のソファに、今、腰掛けているのだろう。

買い物に疲れて、家族と安らぎの一服、ゲットした獲物を自慢、再確認したりした、

ここはあの頃の行きつけの店、だった。

それはまだ現役の母親だったころ、の話。

大き過ぎるケーキに、うれしい悲鳴を上げながら、それでもペロリとたいらげて。

あれから何年経っただろう。

ひとりのわたしは、やはり、ケーキとコーヒーを注文する。

“大きいけれど握りつぶしたらホラこんなに小さい”と、右手をグーにしてふざけあった、

あの日と同じシフォンケーキは、チョコレートが思ったより苦かった、ので、ホィップクリームに潜らせた。

雪解けの畑土のような、その焦げ茶と白の、なんて鮮やかな対比だろう。









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