其一の師匠 酒井抱一は姫路藩主酒井家の出、ならば姫路市立美術館での展覧会は見逃せない。
朝いちの歯医者の予約をさっさと片付けて、姫路へGO!
阪神梅田から山陽姫路へは、直通特急で1時間半。
海側の座席を選んで、光る海を眩しく楽しむ。
姫路城を左手に見て歩いた先にある美術館では、あこがれの鈴木其一の展覧会。
其一の朝顔図は展示されていなかったけれど、
江戸琳派の写実的で洗練された草花図を間近にすることができ、
目と心の大ご馳走をいただいた気分。
たしかに〝装飾画〟ではあるけれど、
行き届いた丁寧な〝美〟は、人の心に安らぎと幸せをもたらすに違いない。
身近な草花や小動物の、ありのままの姿は、なにより増して、平和そのもの。
アメリカから、ファインバーグ・コレクションの群鶴図屏風が出展されていて、
圧巻だ。
ひとり、姫路城の裏手を歩いていたら、落葉した樹上に白鷺の群れ。
これも、まさにリアル琳派か!