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ほんのいっとき、小さな晴れ間。
ほとんどは、降ったり止んだり。
母がデイサービスにお世話になっている5時間ほど、は、
織り仕事が捗る。
カラカラに乾いた空気よりも、湿った空気の方が、ありがたい。
20年も前、西陣祭りのイベントで、機屋さんを見学した際のこと、
緯糸(ぬきいと)のボビンが、水に浸けた状態で織り手の手元に準備されていた。
濡れたままの絹糸を、ためらうことなく、経糸の開口に通して織り進める、
まさか、という光景だった。
適度の湿り気が、自然の繊維には必須、と教えられる。
だから雨の日は糸仕事、
機から下ろした布の、経糸を捩って、仕上げする。
やれやれどっこいしょ、小さな安堵感。
いやいや、まだまだ、
これから苦手な縮絨が待っているのだが。