終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

房捩り

2013-10-24 21:00:42 | 衣・布

ほんのいっとき、小さな晴れ間。

ほとんどは、降ったり止んだり。

母がデイサービスにお世話になっている5時間ほど、は、

織り仕事が捗る。

カラカラに乾いた空気よりも、湿った空気の方が、ありがたい。

20年も前、西陣祭りのイベントで、機屋さんを見学した際のこと、

緯糸(ぬきいと)のボビンが、水に浸けた状態で織り手の手元に準備されていた。

濡れたままの絹糸を、ためらうことなく、経糸の開口に通して織り進める、

まさか、という光景だった。

適度の湿り気が、自然の繊維には必須、と教えられる。

だから雨の日は糸仕事、

機から下ろした布の、経糸を捩って、仕上げする。

やれやれどっこいしょ、小さな安堵感。

いやいや、まだまだ、

これから苦手な縮絨が待っているのだが。

 

 

 

 



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