雨が止んだから、土の匂いと樹木の香りが漂っている。
昼食のための、小さな用足しの遊歩道。
あ、キンモクセイだ。
姿よりも香りでわかる。
キンモクセイに気づくのが、今年は随分遅かった。
早ければ9月末、小学校の運動会と競争するように、
派手派手しく登場するのだけれど、
存在感が薄れたのは、キンモクセイそのものが減ったから?
もしや、樹種の流行ラインから外れたのだろうか。
それでも、数軒となりのお庭、と、スーパーの駐車場のそれは、健在。ホッ。
小さな花のかたちが、崩れかけているのは、
盛期が雨ばかり、で、いいところを披露できなかったのだろう。
花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。ホンマや。