評価3
再読(前回2020年3月29日)。
マンションの一室で目覚めた記憶を無くした男女の腕には「Level7」の文字が刻印されていた。そして、ある女子高生が「レベル7まで行ったら戻れない」の文字を残して謎の失踪。男女は自分たちの身元を探り始め、担当カウンセラーが少女の行方を追う。同時進行する二つの追跡行が辿りつく先には恐ろしい陰謀が待っていた。
冒頭から主人公の身元・氏名がが不明なので不安を抱きながら768頁の長編にとりかかるしかなく、もやもや感が半端ない。謎解きが主眼となっていて、登場人物の心の内が伝えられないので全容が解明されても心に響くものがなかったのが残念。
尚、1982年2月に発生し62人の死傷者を出したホテルニュージャパン火災を思わせる事件がベースにあることも見逃せない。
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