行雲流水の如くに

国後島から泳いできたロシア人に興味を持った

北方領土国後島から根室管内標津町に泳いで渡ってきたロシア人がいる。

まずびっくりしたのは夏とはいえ水温の低い海を24キロ泳いできたということ。

真偽ははっきりしないが国後島の友人の言によると、

「彼は日本に憧れ、ビザなし交流で札幌へ行こうとしたが参加できなかった」

それで泳いで渡ることを考えたのか?

男性は38歳で日本に亡命したいと話しているという。

 

ここは日本海の石狩湾だが、知床半島に近い標津町もこんなイメージだろうか。

 

日本政府の立場は、国後島は我が国固有の領土だから今回のようなケースは、「あくまで日本国内の移動」という立場だ。

ロシア側からは、本人に面会したいという程度の反応である。

処遇に苦慮しているのは日本政府の方だ。

考えられるのは「男性が四島在住かどうかを曖昧にしたままロシアに帰国させる」ことだという。

 

知床半島を斜里側から望む(2017,8,13)

標津はこの半島の裏側の右寄りにあたる。

 

コロナ、コロナで大騒ぎしている時に、何とも肩の力の抜ける話だが、こんなことがあっても良いだろう。

このロシアの青年の胸中にあるものは、

 THE LOVE OF WONDER (驚異への愛慕心)だったのだろうか?

 

薔薇(ローゼンホルン)


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