政府は、東京、大阪、兵庫、京都に3度目の緊急事態宣言を出すという。
それも5月11日までの17日間。
こんな短い期間で本当に収束させることが出来るのか?
「仏の顔も3度まで」というが、忍耐強い国民もこれで収束しなければ、いよいよ切れるのではなかろうか。
コロナ過が始まってから、ずっと疑問に思っていたことがある。
欧米諸国に比べて感染者数も死者数もずっと少ない。また医療制度は世界に冠たる健康保険制度だ。さらに医療機関や医療設備も整っている。それでどうして「医療崩壊」が起きるのか?
いろいろ理由は述べられるが、言い訳に近いような後付けの話。
政府がだらしないのか、都道府県の知事が頼りないのか?
要するに十分な医療資源を生かし切っていないということだろう。
従来の医療体制では、軽微な症状の病気は街の開業医が診る。そして重度になればその地域の基幹病院が引き受ける、という体制であった。
ところがコロナについては「保健所」が前面に出るようになった。
感染者が少ないうちは対応できるが数が増えれば機能崩壊だ。
この目詰まりを根本的に直さなければ、国民の安心感は収まらない。
「保健所」が前面に出るのは、2類相当になっているからだ。
もっと開業医が前面に出やすいように法改正をすべきだろう。
長尾クリニック院長の長尾和宏氏が主張するように、
「炎症を小さなうちに消化する初期治療が街中の開業医で普通にできるようになれば、重症に至る例が少なくなるから、自宅療養で死ぬ人も減るはずです。それに入院もしなくていいので、重症病床の逼迫によって起こる医療崩壊も防ぐことが出来る」