プーチン大統領がウクライナに侵攻してからもう1年半が過ぎた。
戦線は膠着しているが、じりっじりっとウクライナが領土を奪還しつつある。
ロシア軍の精強な部隊はかなり消耗が激しいようで、最近の戦い方は空爆中心だ。
お互いに胸突き八丁の段階だ。
ここでウクライナ軍に戦闘機を含む高度な武器が供与されれば戦局は一挙にウクライナ側に傾く。
ところが米国は武器供与に関しては、かなり慎重だ。
一番恐れているのはロシア対アメリカの全面戦争になることだ。
そうならないために、「プーチンに逃げ道を用意せよ」という主張を米国の哲学者ノーム・チョムスキーがしている。
そのために「プーチンに手土産を与えよ」と主張する。
ウクライナ側からしたら「とんでもないことを言う、われわれは正義の戦いをしているのだ」と言うだろう。
しかし歴史の事実として、「正義だから勝つわけではない」という事実を知っておくことも大事だ。
国際連合が平和を守るなどと言うのは幻想だ。
今必要なことはNATOを中心とした西側諸国が結束を乱さないことだ。