東(ひむがし)の野にかぎろいの立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ 柿本人麻呂
この歌の舞台となった阿騎野を人麻呂が訪れたのは陰暦11月17日、太陽暦では12月31日前後だという。
私はこの数年来、朝は5時に起きだして6時には愛犬と散歩に行く。
すると運が良ければ、朝日が出る直前の「かぎろい」に出会える。
1400年ほど前の歌人の感動を味わう悦びはなにものにも代えがたい。
2008,1,19
最近北海道で一寸したブームになっているのが「新庄現象」だ。
「かぎろい」のままで終わるのか、それともひょっとして「優勝まで」行くのか、道民は期待半分懸念半分だ。
パフォーマンスが少し過ぎるのだが、芯はしっかりしているような気もする。
今年は昨年に比べて少し暖かいようだ。
昨年の今頃は雪が降って一挙に冬に突入したのだが。
薔薇(いおり)2020,11,9
日本作出で庵に飾ってあるような奥ゆかしさを表している。
西暦10世紀初めに中国から渡来した薔薇を「さうび」と呼んだ。
我はけさ うひにぞ見つる 花の色を あだなる物と いふべかりけり
紀貫之
今朝うひに(初)に、さうびの名を隠した。
当時、薔薇はめずらしいものだったのだろう。