岸田首相は、「会社にも政治資金の寄付の自由が認められる」と主張する。
一方の野党は全面禁止を要求している。
それでは企業側はどのような理由で献金するのか?
経団連の十倉会長は、「社会貢献だ」と開き直る。
十倉会長は住友化学の現職の会長だが、3月期の決算は950億円の赤字だ。
気楽に経団連の会長などしている場合ではない、本業に打ち込むべきではなかろうか。
しかも献金先の自民党で脱税まがいの不祥事が発生しているのに、
「献金問題ない」などとは言えないだろう。
この問題の全容が解明されるまで献金はしないと表明すべきだ。
十倉会長は未だに次のような発言を続けている。
「政治は現実にお金がかかっているし、参加と責任が民主主義の原則。今やっているやつを止めることは考えていない」
賄賂的なものを「政治献金」だと開き直るやり方は、江戸中期の田沼時代がそうだ。
田沼意次(1719~88)将軍は家重・家治の時代
田沼時代というのは、財政再建の途上にあって緊縮財政をとったのだが、一方で商業資本の積極的な利用を行った。
必然的に「賄賂が横行する」
この上はなほ田沼るる度毎にめった取りこむ主殿(とのも)家来も
これは田沼も家来も賄賂をやたら取り立てることを皮肉ったもの
時代は変われどもやることは変わらない。