日本と韓国がお互いに信頼できないと罵り合って収拾のめどがつかない。
つい最近まではお互いに「ホワイト国」として指定しあい、曲がりなりにも信頼関係は築けていた。
当面お互いに「言葉での傷つけあい」は控えたほうが良いだろう。
夫婦喧嘩でも収拾がつかなくなるのは、相手の肉体的欠陥(例えばハゲとかチビなど)を罵倒し、さらには親戚の悪口まで言い出す。
普通はどちらかが(心の余裕のある方が)謝って、何となく収まりがつく。
安倍首相はロシアのプーチンと北方領土問題で話し合っているようだが、結論は出ないだろう。
ロシアの前身のソ連は、1926年から41年までの15年間に周辺諸国15か国と不可侵条約あるいは中立条約を結んでいる。
そのうちドイツとの不可侵条約が、相手側から一方的に破られた。
しかし残りの14か国との条約は,ことごとくソ連によって破られたという。(日本もそのうちの1国だ)
これをもって信頼せよというのはかなり無理があるのではなかろうか?心して交渉すべきである。
アメリカは自分の言いなりになる国に対しては、割と鷹揚(おうよう)に対応してくれる。
ところが経済面などで負け始めるとプライドが傷つくのか猛烈にバッシングしてくる。日本は昭和から平成にかけて「金融戦争」を仕掛けられ(大手都市銀行の不良債権問題がターゲット)、完全に牙を抜かれてしまった。
その後の不良処理にアメリカのハゲタカファンドが乗り出して、それこそ死肉を貪り食うように群がったのである。
その時日本側が吸い取られた金は100兆円になると言われている。
そして、中国と覇権をかけて戦おうとしているが、そのやり方は極めて拙劣、勝利は危うい。
それは中国だけに的を絞らずにあちこちで争いを起こしているからだ。
中国はどうかと言うと、中国も自分を盟主として頼ってくる国に対しては寛容である。
歴史的にも朝貢国からの貢ぎ物に対して、何倍ものお返しをしたという。
金正恩が習近平に頼り、習近平の方は大人(タイジン)の風宜しく対応している。
しかし自らに逆らうものには臆面もなく叩きに来る。チベットや新疆が良い例だ。
日本がこれからよく考えるべきは、情報を集め不断の努力と向上の精神が必要だ。
そして軽々しく他国を侮り笑うべきではあるまい。そして「自彊不息」(自ら努力して怠らない)であるべきだ。