米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が9日、中国の台湾侵攻を想定した机上演習結果の報告書を公表した。
かなり衝撃的な内容で、台湾はもとより中国・米国・日本に航空機や艦艇に多大の被害が出るとともに、人的被害も甚大だ。
なぜこのような報告書が公表されたのか疑問だが、明らかに日本の参戦を(それも積極的な)促すものになっている。
CSISは米国のシンクタンクだが、米国政府とは表裏一体なのだ。
台湾問題は本来は中国と台湾の内政問題である。
台湾が独立宣言などをすれば中国は武力の行使はためらわない、としている。
しかし米国が台湾にかなりコミットしているので、米国と台湾は軍事同盟があるのかと錯覚しやすいが同盟はない。
米国が出来るのはウクライナのように武器を提供するところまでだ。
さらにもっと言えば、中国が台湾侵攻と同時に日本の米軍基地などを攻撃したら参戦できる。
その場合は米国と日本は台湾支援が出来るだろう。
ところが中国が日本の米軍基地を攻撃しなかった場合、どうなるか?
おそらく米国は困る。
米国の本音(CSISのシナリオを深読みすれば)は、どうしても日本を引きずり込みたいということだ。
岸田文雄なる人物は、なんとも能天気。
嬉々としてバイデンの言いなりになりそうだ。極めて危うい。
台湾と日本の国土が戦場になって、米国や中国本土は無傷なのだ。
こんなシナリオがまかり通って既成事実化されるのが一番問題だ。
どうしてこのようなことにならないようなシナリオを作らないのか。
自民党は防衛費倍増を無理やり押し通すようだが、平和を80年近く守って来た国民を甘く見ないほうが良いだろう。