本来であれば野党のリーダーということになるのだが、またもやまとまりの悪い野党勢力が生まれてしまった。
そこで岸田首相は自民党内の実権掌握に余念がないようだ。
岸田首相は22日昼、東京都内のホテルで麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、松野博一官房長官と会食した。
これは明らかに「安倍晋三包囲網」を敷いたということだ。
安部元首相は、首相を8年もやりながら、清話会という派閥のボスにおさまり、一体何をするつもりだろう。
一言で言えば「みっともない」。
さまざまなスキャンダルを抱えているので、権力に恋々とせざるを得ないということだろう。
岸田文雄と麻生太郎はもともと宏池会系だ。茂木幹事長は経世会系、宏池会とは親和性がある。
松野博一は清話会だが、どちらかというとタカよりハトだ。
このところの岸田首相の動きを見ていると、
大相撲で言うところの「なまくら四つ」。
右差しでも左差しでも戦える。しかし圧倒的な切れ味鋭い技は持ち合わせていない。
そのせいか右寄りの保守層は岸田手法にストレスが溜まっているようだ。
このところの政界は小康状態だが、
岸田政権に立ちはだかる最大の敵、第6波の「コロナウイールス」か、
それとも国会論戦が始まれば、今の陣立てではボロが出始める可能性もある。