中国の習近平政権は3期目も手に入れ、終身皇帝の座を占めようとしている。
しかし「治極まれば乱になる」の例え通り、ほころびが見え始めた。
世界の大勢はインフルエンザ並みへの対応に切り替えつつあるが、習近平は頑として「ゼロコロナ」にこだわっている。
新疆ウイグル自治区ウルムチ市で、火災の発生したアパートがコロナ対策で封鎖され消防車が入れなかった。
そのせいで10人の犠牲者が出たという。
これがきっかけで上海や北京で「ゼロコロナ反対」のデモが発生。
「各地で抗議が起きている。我慢が限界に達している」
習近平政権はおそらく力で抑え込むのであろうが、人民はかなり我慢の限界を超えているようだ。
対応を間違えると抗議デモは全国に広がるだろう。
コロナ感染者は38,808人だというから14億の中国人民対比では恐れることもないと思うのだが。
隔離のやり方も、感染者を隔離施設に強制収容するから、自由も何もあったものではない。
「月満つれば則ち欠く」 易経
習近平政権も今がピークであろうか。
人心が離れて行っている。
台湾侵攻などと大上段に構える時期でもあるまい。
コロナとの戦いにもう少し科学的知見を取り入れるべきだ。
それと監視社会が過ぎれば民衆の怒りは習近平政権に向かう。
皇帝になったというおごりが政権を蝕みつつあると見たほうが良いのだろう。