安倍政権は、倒すべき本当の敵を見失って、「水鳥の羽音に驚いて大混乱に陥った平家の軍勢」のようである。
昨日発表の「新型コロナウイルス対策」は、国民の暮らしと共にあるという心意気が見えない。
官僚の作文を三文役者よろしくオーバーアクションで読み上げる姿は、なんとも鬱陶しいものがあった。
アメリカのジョンス・ホプキンス大学は公衆衛生の最大の権威である。
ここの研究者が2年前に「地球規模の壊滅的な生物学的リスク」についての報告書を出している。
それがまさに現在の「新型コロナウイールス」のことを予見しているようだ。
①呼吸器系の感染症
②致死率が低い
③発症しない人が多い。あるい軽症の人が多い。
④そのような特徴を持つRNAウイルス(ノロウイールス、インフルエンザウイールス、コロナウイールスなど)
致死率は低いが感染率が高いので感染者が拡大する。
おそらく息の長い戦いを続けざるを得なくなる。長期戦を覚悟したほうが良いのだろう。
グローバル化した社会を2~3週間ほど遮断しても何ほどの効果があるか?
籠城戦で戦うべき相手に対して、功を焦って短期決戦を挑んでも、勝ち目はない。
まさに「角を矯めて牛を殺す」ことになる。
新型コロナウイールスという「角」を潰そうとして、実体経済や社会的インフラという「牛」を殺す羽目になるのだ。
WHOなる組織もいい加減な組織である。危機感を煽るが何ら有効な対策は出せないようだ。
金をくれる中国や日本にゴマを擦っている。今度はイタリアを中心にしたヨーロッパを悪者にするのだろうか?
EUは正念場だ。今の状況に驚いて「国境封鎖」などに進めば、EUのよって立つ理念を自ら放棄することになる。
対岸の火事のように、中国や韓国、そして日本の動きを眺めていたようだが、何のことはない足元に火が付いた。
安倍政権は自ら不安の種をまいておいて、数兆円規模の経済対策を打つと言っているが、砂漠に水を撒くようなものだ。
「新型コロナウイールス」の最大の対策は、
①検査件数を上げること
②重症者用の医療施設の拡大・充実
上記対策を早急に行って人々の不安感を払しょくすることがまず第一。
そして不必要に緊急事態宣言らしきものを発して迷惑をかけた人々への後始末が必要だ。
きついことを言えば「安倍政権が退陣すること」が最大の対策になるかもしれない。