山上容疑者による安倍元首相狙撃事件は、山上容疑者による旧統一教会への私怨が原因と考えていたが、実はもっと根が深い。
自民党が宗教勢力を抱え込む、そして宗教勢力も自民党を利用するという相互扶助の形になっていることが見えてきた。
自民党にとっては創価学会より統一教会とのつながりの方が古い。
安倍元首相の祖父である岸信介元首相と統一教会の創始者文鮮明とのつながりから始まる。
岸信介と文鮮明は満州時代の上司と部下の関係であったという。
政教分離については、憲法20条で次のように規定する。
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
厳密に解釈すれば自民党と創価学会との関係は憲法20条に抵触する。
現に創価学会副会長で「政治部長」と異名とる佐藤浩が、各小選挙区で動かせる2万票を懐に忍ばせて、今回の参院選で自民党に公明党との「相互推薦」を迫ったという。
自民党もだらしない。公明票がなければ衆院選で150人くらいの当選がおぼつかないという。
こんな体たらくでは自民党は創価学会に首根っこを押さえられていることになる。
また、今回の参院選においては、統一教会票で当選した自民党の議員がいたという。
井上義行議員(安倍元首相秘書)らしいが、かなり問題ではなかろうか。
政教分離をなぜ守らなければならないか?
国家と宗教が結びつく時、個々人の信教の自由に対する間接的圧迫を生じたり、宗教が世俗勢力と癒着することで宗教的な純粋さを失って堕落したり、国家が宗教的な激しい対立に巻き込まれてきたという歴史があることから、国家の非宗教性ないし国家と宗教との分離が要請されることになった。
(ウイキペディア)
自民党が権力維持のために宗教勢力を抱え込み、自立自尊の気構えを喪失。
結局その弱さが、この30年間にわたる我が国の停滞を招いた。