行雲流水の如くに

久しぶりの骨太な国会中継ーーー岸田文雄対野田佳彦

国会においてスキャンダルの追及も必要だが、この先の日本の政治や経済の在り方を与野党で議論することは大事だ。

今日の予算委員会で立憲民主党のトップバッターは元首相の野田佳彦。

こたえるのは現首相の岸田文雄だ。

二人は同じ昭和32年生まれで、早稲田大学出身。

岸田は早稲田というよりはスマートな慶応タイプ、野田は見るからにバンカラな早稲田マン。

 

野田の質問の要旨

※日本はアジア・太平洋地域の中核を担うべきだ。そのためにはTPPやRCEPにもっと注力すべき

いま、ジャカルタでG20財務大臣・中央銀行総裁会議がなされているのに、財務大臣がなぜこの場にいるのか?

財務官を派遣しているようだが、このレベルでは質の濃い議論が出来ない。

TPPには、イギリス、中国、台湾、エクアドルなどが名乗りを上げている。加盟させるかどうかの基準は「ハイスタンダードのレベル」に従うかどうかにすべきだ。もし中国が飲むのであれば世界にとっても良いことだ。

さらにはアメリカの復帰を促すべきだ。

この点について岸田首相は先のバイデンとの会談で要請をしたとのこと。

 

※皇位継承問題について速やかな検討が遅れているのではないか

令和元年4月に、皇位の安定的継承について速やかに検討するとしていた。

しかし有識者会議の検討は問題の先送り。本当にこれで良いのだろうか?

 

野田佳彦の大局的観点からの質問に岸田文雄は剣先を交わすので精一杯。

コロナ過で頭の中が一杯になっているのは良く分かる。

だからこそ臍下丹田に集中して眼は世界に向いていなければならない。

オミクロン株に先手で立ち向かうと言っていたが、いまや後手を引いている。

ようやく海外からの留学生や経済人の受け入れを拡充する決定を下した。

 

武士たる者は、行住坐臥、つねに覚悟有りて油断なき如くすべしとなり。

  (山鹿素行の考えをもとに吉田松陰が講述)

武士を日本の指導的立場にある者に置き換えて考えるべきなのだろう。


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